担当者 | 倉地 真太郎 | |
---|---|---|
単位・開講先 | 選択必修 2単位 [経済学科] | |
科目ナンバリング | PFP-102 |
なぜ我々は税金を払うのか?集められた税金の使い方はどのように決められているのか?財政赤字はどのように生み出されるのか?年金制度はどのように運営されているのか?本講義では、具体的な事例を通じてこうした財政に関する身近な問いについて考えていく。年金や消費税税率の引き上げなど、財政の問題は私たちの生活と密接に関連している。こうした財政に関する知識を深めることを通じて、自身の身近な問題から出発して社会の問題を考える視点を身に着けていく。本講義では特に、財政学の各論として扱われる、社会保障と地方財政の基礎を学ぶ。授業中は、リアクション・ペーパーなどを用いて財政の問題についてディスカッションを行う。
①財政学の基礎的な知識を身に着け、基本的な用語について説明することができる。
②社会における財政の機能や役割について理解し、自分の言葉で説明することができる。
③国際比較の視点から日本の財政の特徴を指摘できる。
④財政にまつわる最近のトピックスや問題を理解し説明することができる。
リアクションペーパー 20% 小テスト 20% 期末試験 60%
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 毎回の授業では講義ノートや関連資料が配布される。講義資料はLMSに掲載する。 教科書の指定はないが、授業内容に関連する参考書として以下のものを挙げておく。 | ||
参考文献 | (2007)『財政学(改訂版)』 | 神野直彦 | 有斐閣 |
参考文献 | (2012)『現代財政を学ぶ』 | 池上岳彦(編) | 有斐閣 |
参考文献 | (2018)『福祉財政』 | 高端正幸・伊集守直(編) | ミネルヴァ書房 |
参考文献 | (2018)『地方財政を学ぶ』 | 沼尾波子・池上岳彦・木村佳弘・高端正幸 | 有斐閣 |
・講義ノートや関連資料を参考に授業の内容の復習をする。
・日頃からニュースに目を通し、時事問題に広く関心を持つようにすること。
・「財政学I」をすでに履修をしていることが望ましいが必須ではない。
・本講義の進め方について説明をするので、初回の授業には必ず出席すること。
回 | 授業内容 |
---|---|
第1回 | ガイダンス:授業の進め方について |
第2回 | 福祉財政① -税方式と社会保険方式- |
第3回 | 福祉財政② -年金財政- |
第4回 | 福祉財政③ -生活保護財政- |
第5回 | 福祉財政④ -医療・介護財政- |
第6回 | 福祉財政⑤ -保育財政- |
第7回 | 普遍主義と選別主義 |
第8回 | 地方財政の理論と実際① -地方税- |
第9回 | 地方財政の理論と実際② -地方交付税- |
第10回 | 財政の国際比較① -歴史的傾向- |
第11回 | 財政の国際比較② -収斂化と多様化- |
第12回 | グローバル化と財政① -租税競争と租税協調- |
第13回 | グローバル化と財政② -財政民主主義とポピュリズム- |
第14回 | 人口減少時代の財政問題 |
第15回 | まとめ / 試験 ※各回の授業の内容は変更される場合がある。 |