担当者 | 川島 貴志 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [経営学科] | |
科目ナンバリング | ECP-302 |
社会保障は個人の力だけでは備えることに限界がある生活上のリスクに対し、社会全体で国民の生活を守っていく役割があります。生活上のリスクには、誰もが予期できたり、コントロールすることが難しい病気や、死亡、失業、障害あるいは長生きも考えられます。これらを社会の大きなプールで分散、吸収する考え方を学びます。特に今後の日本においては少子高齢化が進行し社会保障制度に大きな影響を及ぼすことが見込まれています。社会保険論Ⅱでは年金と介護を中心に取り上げます。年金制度の基本的な仕組みと世代間の支えあい、また介護保険制度の仕組みと課題を取り上げます。最後に社会保障制度の歴史と各国との比較を通じて年間を通じて社会保険論Ⅰからのまとめとします。
我が国の年金、雇用保険、また介護保険の仕組みの基礎と特色、また社会保障制度全般についての歴史と構造の全体像を理解することを到達目標とします。社会保険制度は誰もが当事者です。家族や親戚、知人にも年金、介護保険制度の利用者がいるかもしれません。介護保険料の拠出者もいるかもしれません。社会に出るにあたってその基本と自分なりの問題意識を形成できるようにすることを目指します。
評価については、中間レポート30%、定期試験結果70%を基準に総合的に判定します。また授業・ディスカッションへの積極的貢献を加点する一方、授業中の私語など他学生への迷惑となる行為は大幅減点とします。テスト・授業時の不正行為は単位認定しません。
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種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | はじめての社会保障 第16版 | 椋野美智子・田中耕太郎 | 有斐閣 |
参考文献 |
授業の準備のために次回授業のポイント・論点を示します。また授業終了時に質問のための時間を確保します。授業のポイント・論点は中間レポートのテーマにも関連しますので、それも念頭に置いたうえテキストの予習・復習をお行うことが望ましいです。また新聞をはじめとして様々な媒体から関連情報を収集する癖をつけることが望まれます。
講義の内容は、学生の皆さんが今後社会人としての人生をおくる上で、不確実性というリスクの存在と対応について感覚を身に着ける機会になります。国民としてなぜ社会保険料を払うのか、我が事として重要性も理解できると思います。基礎編である社会保険論Ⅰの後半が社会保険論Ⅱにつながるので、続けて履修することが望ましいです。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 全体のオリエンテーション、授業の進め方や評価方法の説明、社会保障制度を学ぶ意義、社会保障制度の現況について学ぶ |
第2回 | 年金第一回、所得を保障する仕組み、被保険者と保険料について学ぶ |
第3回 | 年金第二回、老齢年金、財政方式について学ぶ |
第4回 | 年金第三回、障害年金、遺族年金、年金の業務体制について学ぶ |
第5回 | 年金第四回、企業年金の機能、確定給付年金と厚生年金について学ぶ |
第6回 | 年金第五回、確定拠出年金、国民年金基金について学ぶ |
第7回 | 外部講師によるトピック講義 |
第8回 | 雇用保険第一回、失業時の所得を保障する仕組みについて学ぶ |
第9回 | 雇用保険第二回、整理解雇の要件、希望退職制度と早期退職制度の違いについて学ぶ |
第10回 | 労働者災害補償保険第一回、法定労働時間、過労死の認定について学ぶ |
第11回 | 労働者災害補償制度第二回、業務災害と通勤災害について学ぶ |
第12回 | 介護保険について学ぶ |
第13回 | 社会保障の歴史、各国比較について学ぶ |
第14回 | 社会保障の機能と財政、社会保障の課題と展望について学ぶ |
第15回 | 講義のまとめ |