心理学基礎文献研究Ⅰ
担当者稲田 尚子教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [心理学科 2017年度以前]
科目ナンバリングPSY-201

授業の概要(ねらい)

 発達障害の特性のなかでも人との関係に課題を抱えている思春期の子どもたちに対して、友だち作りのソーシャルスキルを提供するエビデンスに基づいたプログラムとして、PEERSがある。本講義では、このPEERSプログラムに関する文献購読を通して、思春期の発達障害の子どもに対する友だち作りのソーシャルスキルを提供するための支援方法を学ぶ。ロールプレイ場面のビデオ視聴や行動リハーサルを通して、人とのコミュニケーションがいかにダイナミックで複雑なプロセスであり、それをいかに細分化して子どもたちを支援していくかということについての学びを深める。

授業の到達目標

1. 友だち作りを目的としたソーシャルスキルトレーニングを体系的に理解する
2. プログラムの各回の内容を理解し、支援方法の概要を簡単に説明できる

成績評価の方法および基準

 出席10%、授業中の課題やディスカッションへの参加40%、担当回の発表30%、最終レポート20%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『友だち作りのSST』エリザベス・A・ローガソン,フレッド・フランクル著/山田智子,大井学,三浦優生監訳金剛出版
参考文献

準備学修の内容

 毎回の授業前に、教科書の該当する章を読んで予習しておいてください。

その他履修上の注意事項

 授業時間内に、実際にプログラムへの参加者体験をしてもらうことがあります。

授業内容

授業内容
第1回 導入と会話のスキルI―情報交換
第2回 会話のスキルII―双方向会話
第3回 会話のスキルIII―電子コミュニケーション
第4回 自分に合った友達を選ぶ
第5回 ユーモアの適切な使い方
第6回 会話に入る
第7回 仲間に入るII―会話から抜ける
第8回 一緒に遊ぶ
第9回 スポーツマンシップ
第10回 拒否I―からかい言葉・とまどい言葉への対応
第11回 拒否II―いじめや悪い評判への対応
第12回 思いのすれ違いへの対応の仕方
第13回 うわさやデマへの対応方法
第14回 プログラムの終了と卒業
第15回 SSTのまとめ