担当者 | 冨田 秀昭教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [国際経済学科] | |
科目ナンバリング | MOF-202 |
一口に金融論と言っても、そのカバーする分野はかなり広範に及びます。家計・企業の資金運用や調達(ファイナンス)、金融機関によるリレーションシップ・バンキング、日本銀行による非伝統的金融政策、ユーロ圏諸国で発生した債務危機(ユーロ危機)問題など、これまで報道で取り上げられてきた事項のごく一部を列挙しただけでも、扱う分野の広さは理解できるでしょう。
「金融論」の講義では、金融に関する基礎的知識について学び、金融関連のニュースを正しく理解すると同時に、日本経済に与える影響を説明できるようになることを目指すものとします。
「金融論Ⅱ」では、景気拡大や物価上昇の目標を達成すべく、さまざまな取り組みを続けている日本銀行による金融政策の基礎的な考え方をしっかり理解することを目標とします。
(1)経済学的知識を用いて、日本銀行による金融政策の基礎的な考え方を学習する。
(2)習得した金融政策に関する知識を用いて金融関連の報道を正しく理解し、日本経済において果たす役割を説明できるようになる。
(1)期末試験70%をベースとして、講義において不定期に課す小テスト・課題レポート提出(複数回)30%を加味して、総合的に評価します。
(2)合格ラインにわずかに満たない場合で、出席状況のほか日頃の受講姿勢を勘案して合格とすることもあるので、まじめに取り組んで下さい。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『金融政策』 | 小林照義 | 中央経済社、2015年 |
参考文献 | 『金融論(第2版)』 | 家森信善 | 中央経済社、2019年 |
参考文献 | 『金融システム(第4版)』 | 酒井良清・鹿野嘉昭 | 有斐閣、2011年 |
(1)講義前に教科書の関連部分を熟読し、疑問点などをチェックして講義に臨んで下さい。
(2)原則として講義内容の要点を記載したレジュメを毎回配付するほか、必要に応じて配付する資料に基づいて、入門レベルの金融論で必要な論理的な考え方を丁寧に解説することを心掛けるつもりです。帰宅してから、その日の講義内容を見直すなど、復習に重点を置いて取り組んで下さい。
(1)入門レベルの金融論を体系立てて理解するため、「金融論Ⅰ」からの連続受講を希望します。
(2)講義中の私語など、他の受講生に迷惑を掛ける行為があった場合には、成績評価に際して大幅減点、あるいは不合格とすることがあります。
回 | 授業内容 |
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第1回 | <ガイダンス> 授業目的、授業方法、成績評価、準備学修および授業内容について |
第2回 | <講義> 金融政策と日本経済 |
第3回 | <講義> 金融と通貨の意味 |
第4回 | <講義> 民間銀行の役割 |
第5回 | <講義> 日本銀行の役割と金融政策 |
第6回 | <講義> 日本銀行の金融調節① |
第7回 | <講義> 日本銀行の金融調節② |
第8回 | <講義> 金融政策の波及効果 |
第9回 | <講義> 「伝統的」金融政策:金利操作 |
第10回 | <講義> 「非伝統的」金融政策:ゼロ金利政策 |
第11回 | <講義> 「非伝統的」金融政策:量的緩和・信用緩和 |
第12回 | <講義> 「非伝統的」金融政策のまとめと今後の課題 |
第13回 | <講義> 金融政策の新たな枠組み |
第14回 | <講義> 日本とアメリカの金融危機 |
第15回 | <まとめ> 1)講義の総括 2)期末試験 |