担当者 | 小林 成弘教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [経営学科] | |
科目ナンバリング | ECT-104 |
経済学は大きく分けて、「ミクロ経済学」と「マクロ経済学」の2つの分野があります。「ミクロ経済学」が財やサービスの需要者である個人や家計(消費者)や、その供給者である企業(生産者)といった経済主体がどのように行動するのか、またその結果として市場がどのように形成され機能するのかを主な研究対象とするのに対し、「マクロ経済学」は、そうした個人や企業の合理的行動の結果として形成される1国全体の経済がどのように動いていくのか、またより良い経済状態を実現するにはどうすればいいのかといった問題を取り扱います。
本講義では、GDP、物価、財政政策・金融政策、国際収支・貿易問題、失業問題、景気循環・景気対策など、「マクロ経済学」の基礎を学びながら、アベノミクスやトランプ政権の経済政策といった今日的な経済問題をどう理解すればよいのか考える指針を提供したいと思います。
マクロ経済学は、ミクロ経済学とともに経済学部の学生が学ぶべき基本中の基本の講義科目の一つです。 本講義を通じて、日々生じる様々な経済現象を理解するために必要な基礎的知識を深めることを目指します。
期末に行うペーパーテストの結果を成績評価の基礎点とし、これに普段の授業への取り組み姿勢(出席状況、義務的課題の実施状況、任意レポート提出など)をボーナス点として加算して総合評価を行います。ただし、以下の事項に該当する場合は大幅減点となります。
①授業中の私語など他の学生に影響を与えるあらゆる「迷惑行為」
②授業中およびテスト時におけるあらゆる「不正行為」
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『マンキュー経済学Ⅱ マクロ編(第3版)』 | グレゴリー・マンキュー | (東洋経済) |
教科書 | その他の参考図書や文献は、講義の中でその都度紹介します。 | ||
参考文献 | 『マクロ経済学・入門』 | 福田慎一、照山博司 | (有斐閣アルマ) |
授業は基本的にテキストに沿って進めます。 講義の都度パワーポイントのレジュメ資料も配布しますが、必ず各自テキストも読んで理解を深めて下さい。
なお、講義内容について各自の理解を深め知識の定着を図るため、授業の際に練習問題プリントを配布することがあります。 特に提出は求めませんが、聴講生はそれら課題を自宅で自主的に取り組んでみることを強く勧めます(テキストには様々な練習問題が出ていますので、それらもできるだけ自主的に取り組んでください。)
単に授業を聞くという受け身の姿勢ではなく、講義を通して自分の関心や疑問を掘り起こし、原典や関連文献または統計データに直接あたって調べたり確認してみるといった積極的な姿勢で取り組むことを期待します。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス/貨幣システム① |
第2回 | 貨幣システム② |
第3回 | 貨幣量の成長とインフレーション |
第4回 | 開放マクロ経済学:基本的概念 |
第5回 | 開放経済のマクロ経済理論 |
第6回 | 総需要と総供給① |
第7回 | 総需要と総供給② |
第8回 | 総需要に対する金融・財政政策の影響 |
第9回 | インフレ率と失業率の短期的トレード・オフ関係 |
第10回 | マクロ経済政策に関する6つの論争 |
第11回 | 国際収支統計の見方① |
第12回 | 国際収支統計の見方② |
第13回 | 景気循環と景気の見方① |
第14回 | 景気循環と景気の見方② |
第15回 | まとめ/テスト |