担当者 | 上條 克彦 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [法律学科 2017年度以前] | |
科目ナンバリング | SEM-402 |
知識は、他人から聞いただけでは自分のものになりません。
自分が理解したと思うことを他人にぶつけてみて(たいていは厳しい反論を受けることになりますが)、はじめて自分のものになります。
このゼミは、税法の判例における具体的な事件を題材にして、その争点について全員で討論することにより、税に関する生きた知識を身につけることをねらいとしています。
①税についての基礎知識を修得するとともに、税をめぐるさまざまな事件について自主的に研究や調査をし、その成果を口頭やレポートで発表できるようになること。
②討論において、自分の考えを正確に表現できるようになるとともに、他人の考え方を理解し、一つの問題について多数の「正解」があることに気づくこと。
授業貢献度(授業への出席と討論への貢献度)と期末レポート(税に関する研究)の総合評価
評価配分割合:①50%、②50%
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | プリント配付 | ||
参考文献 | 別冊ジュリスト『租税判例百選』 | 中里実・佐藤英明・増井良啓・渋谷雅弘 | 有斐閣 |
参考文献 | 『ケースブック租税法』 | 金子宏・佐藤英明・増井良啓・渋谷雅弘 | 弘文堂 |
参考文献 | 『税法概論』 | 図子善信 | 財団法人大蔵財務協会 |
あらかじめ指定する判例を十分に読み込み、事実関係と争点を整理し、自分なりのメモを作成しておくこと。
税法Ⅱを受講すること。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 講義と計算演習:財産評価 相続税の財産評価のしくみについて説明し、簡単な計算問題を解くことにより理解を深める |
第2回 | 判例研究:財産評価 最判昭和61・12・5((変更可能性あり)の事件を題材にして、その争点について全員で議論し、財産評価についての理解を深める |
第3回 | 講義と計算演習:法人税の基本的しくみ 法人税の納税義務者や課税所得等について説明し、簡単な計算問題を解くことにより理解を深める |
第4回 | 判例研究:宗教法人 ペット葬祭業事件(変更可能性あり)を題材にして、その争点について全員で議論し、法人税の課税対象についての理解を深める |
第5回 | 講義と計算演習:交際費 交際費課税について説明し、簡単な計算問題を解くことにより理解を深める |
第6回 | 判例研究:交際費 ドライブイン事(変更可能性あり)件を題材にして、その争点について全員で議論し、交際費についての理解を深める |
第7回 | 講義と計算演習:減価償却 減価償却(変更可能性あり)について説明し、簡単な計算問題を解くことにより理解を深める |
第8回 | 判例研究:減価償却費 NTTドコモ事件を題材にして、その争点について全員で議論し、減価償却費についての理解を深める |
第9回 | 講義と計算演習:消費税のしくみ 消費税の軽減税率について説明し、簡単な計算問題を解くことにより理解を深める |
第10回 | 判例研究:役務提供の内外判定 東京地判平成22・10・13の事件(変更可能性あり)を題材にして、その争点について全員で議論し、消費税の内外判定についての理解を深める |
第11回 | 講義と計算演習:タックスヘイブン タックスヘイブンについて説明し、簡単な計算問題を解くことにより理解を深める |
第12回 | 判例研究:外国税額控除 りそな事件(変更可能性あり)を題材にして、その争点について全員で議論し、外国税額控除についての理解を深める |
第13回 | 討論① ゼミ生が自分で税法の判例を選び、事件の概要・争点・判旨についてレポートし、プレゼンテーションを行い、全員で討論する。 |
第14回 | 討論② ゼミ生が自分で税法の判例を選び、事件の概要・争点・判旨についてレポートし、全員で討論する。 |
第15回 | 討論③ ゼミ生が自分で税法の判例を選び、事件の概要・争点・判旨についてレポートし、全員で討論する。 |