法律学演習Ⅳ
担当者徳力 徹也教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [法律学科 2017年度以前]
科目ナンバリングSEM-402

授業の概要(ねらい)

 市場経済システムを維持・補正する法律・政策(競争法・競争政策/産業政策)について検討します。
 経済政策・産業政策の観点から最近の論点について、グループごとに検討した上で望ましい政策を作りたいと思います。最終報告を採りまためて第三者(行政実務家)に対する報告を行います。
 なお、平成27年度においては①NHKの受信料問題/②書籍の定価制問題について、平成28年度においては①電力自由化の状況と今後の改善点/②ネット販売と競争法の関係、平成29年度においては①ウーバーに関する規制の在り方/②酒の安売り規制の評価について検討・取りまとめを行った上で、行政機関(公取委)担当者に対して発表を行いました。

授業の到達目標

 ①競争法・競争政策/産業政策等について、「政治学の各分野における基本的な知識を応用し、現代社会における諸問題に対する将来の指針を見出していくことができる」ようになることを目標とします。
 ②より具体的にいえば、問題を把握すること/問題を示す客観的資料・データを集めること/問題の原因を究明すること/解決手段を幅広く検討・議論すること/検討結果に基づき一つの方策を決定すること/決定した方策の内容を分かりやすく、かつ訴求力があるように整理・プレゼンすること等を実施する能力を習得するようにしましょう(問題設定→解決手段の検討→取りまとめ→報告→評価)。

成績評価の方法および基準

 出席と議論への参加状況に基づいて判断します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書なし
参考文献なし

準備学修の内容

 各自に割り振られた課題を検討し、報告準備してください。
 図書館で関連資料・データを調べるなど、十分に・積極的に準備することが期待されています。

その他履修上の注意事項

 グループでの検討・資料取りまとめを行うため、出席・参加・発言を必須とします(正当な理由がない欠席については厳しくマイナス評価します。)。各自がチーム内で負担する自分の責任・役割を果たすよう努めてください。

授業内容

授業内容
第1回 テーマに関するグループ内議論②
  チーム内で今後の方針検討(問題意識の共有化、今後の検討方針・分担等の具体的決定)
第2回 MELIC等のガイダンスを通じて、文献検索・データ収集方法を学ぶ。
第3回 テーマに関するグループ内議論②
  (各自担当事項の進捗報告・討議・検討方針の確認等)
第4回 テーマに関するグループ内議論③
  (各自担当事項の進捗報告・討議・検討方針の確認等)
第5回 テーマに関するグループ内議論④
  (中間的取りまとめ・レジメ作成:文書化することで検討漏れをチェック)
第6回 中間的発表会:問題の所在を明示できるか?それをデータ等で基礎付けられるか?
  (他のチームからコメントを得て、今後の検討方針等を考え直す)
第7回 テーマに関するグループ内議論⑤
  (補足調査・その取りまとめ)
第8回 テーマに関するグループ内議論⑥
  (補足調査・その取りまとめ)
第9回 報告書の作成①
  (作成方針決定→各自の分担(表・グラフ作成、文書作成等)の割振り)
第10回 報告書の作成②
  (各自作成した資料等の合体等)
第11回 報告書の作成③:分かりやすい・アピール力のある資料を作ろう
  (最終的な報告書のとりまとめ)
第12回 報告書に基づく発表会:分かりやすい・アピール力のあるプレゼンを試みよう
第13回 各チーム発表に対する自由討議・投票による順位設定
第14回 第三者(外部の行政実務家を想定)に対する発表
第15回 まとめ・反省・講師コメント