歴史地理学Ⅱ
担当者野口  剛教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [教育文化学科]
科目ナンバリングHUG-302

授業の概要(ねらい)

 この授業は、地形や地名といった地理的条件を基礎として、その上に古文献や発掘事例からわかる歴史的現象を把握していこうとするものです。具体的には、日本の中世社会をあつかった著書を読みながら、多くの作業を行っていきます。作業には地図帳や歴史資料集なども使いますので、各自で持参して下さい。地名や地理用語・歴史用語などを調べる必要もあるので、用語集なども準備しておいて下さい。

授業の到達目標

 ①地理空間を歴史的な観点から把握する方法を身につけること。
 ②地図の読み取りに習熟すること。
 ③中世社会のあり方に関する学術用語を理解すること。

成績評価の方法および基準

 この授業で評価を受けるためには全体の3分の2以上の授業に出席することが必須条件となります。その上で、評価は普段の作業における積極的に参加すること10%、レポートの作成20%、試験70%の割合で判定します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『頼朝と街道 -鎌倉政権の東国支配-』木村茂光吉川弘文館
参考文献

準備学修の内容

 学期中にⅠ回のレポートを課します。4,000字(400字詰原稿用紙なら10枚)程度にまとめて提出することが必要です。

その他履修上の注意事項

 この授業を契機として、なるべく多くの文献を読めるようにして下さい。後期ではおよそ10冊程度を目標にして下さい。なお、「授業の計画」に示された進度については、受講者の希望や作業の進捗状況で変更する可能性もあります。

授業内容

授業内容
第1回 授業の進め方と評価の方法
第2回 東国という地域
第3回 鎌倉の輪郭
第4回 津軽海峡の意味
第5回 平泉という都市
第6回 平将門の乱
第7回 東国の武士団
第8回 富士川合戦
第9回 金砂合戦
第10回 奥州合戦
第11回 富士の巻狩り
第12回 東海道の整備
第13回 信濃の特殊性
第14回 承久の乱
第15回 まとめと振り返り