セミナーⅡ
担当者宇多 浩教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [外国語学科 2016年度以前入学]
科目ナンバリングSEM-302

授業の概要(ねらい)

 引き続き、後期の演習でも、前期と同様の流れで授業を進めていく予定です。
 後期の「西洋思想演習Ⅱ」では、ルネサンス以降の近代思想のなかから、いくつかの主要な思想を考察する予定です。テキストは前期と同じ『ソフィーの世界』を使用する予定ですが、途中から下巻に入る予定です。(*テキストは4月以降に変更する可能性がありますので、まだ購入しないようにしてください。)
 半期ですべての思想家を扱うことはできませんので、それぞれの学生の関心に合わせて、扱う思想家を適宜ピックアップしていきたいと思います。あらかじめ、テキストを通読して、自分の関心のある思想について関心を深めていってほしいと思います。

授業の到達目標

・西洋の主要な思想について、基本的な知識を身につけること。
・テキストを読みながら、それぞれの思想のエッセンスを自分の言葉でまとめられること。
・自分の関心のある思想家の著作を読み、その内容について発表できること。

成績評価の方法および基準

・平常点(ワークシート、ディスカッションへの参加度) … 約60%
・小発表 … 約40%

その他、授業へ参加する姿勢、授業への貢献度などを加味することがある。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『ソフィーの世界(新装版)上』ヨースタイン・ゴルデルNHK出版 2011年
教科書『ソフィーの世界(新装版)下』ヨースタイン・ゴルデルNHK出版 2011年
参考文献

準備学修の内容

・次週にあつかう章を読み、重要な論点をまとめてくる必要があります。
・授業の最後に発表を行いますので、関心のある著作を最低1冊以上、読んでおく必要があります。 

その他履修上の注意事項

 この授業は西洋思想をはじめて学ぶ方を対象としていますので、特に前提知識などは必要とされません。ただ、テキストや文献を読解する課題を多く出しますので、きちんと読解して要点をまとめる作業が必要とされます。哲学的・思想的な文章にはかなり難解で抽象的な用語も出てきますが、こうした文章を読んで、人間存在について深く考える意欲のある方の受講を期待しています。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス、演習の進め方について
第2回ルネサンス ― ルネサンス以降の人間観・世界観
第3回デカルト ―  「われ思う、ゆえにわれあり」とは?
第4回イギリス経験論 (1) 経験主義とは? ロックとヒューム
第5回イギリス経験論 (2) バークリの観念論
第6回啓蒙主義とは?
第7回カント (1) 世界はどのように知られるか?
第8回カント (2) カントの道徳論、定言命法と仮言命法
第9回ロマン主義 ― ロマン主義の特徴とは?
第10回キルケゴール ― 実存主義とは?
第11回ダーウィン ― 進化論と人間
第12回フロイト ― 意識と無意識・自我と超自我
第13回サルトル ― 「実存」とは何か?
第14回小発表とディスカッション (1)
第15回小発表とディスカッション (2)