担当者 | 今野 久子教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [観光経営学科] | |
科目ナンバリング | TPA-306 |
近年、良好な環境や地域の価値の維持向上のための住民・事業主等による取組みが「エリアマネジメント」として体系化・提唱されている。本演習と並行して開講される「エリアマネジメント論」では、主に「エリアマネジメント推進マニュアル(国土交通省、平成20年度)」に沿ってその基本的な考え方の理解を目指している。
上記の論理的・基礎的理解と春学期までの学修を踏まえ、秋学期には、特にエリアマネジメントを実践する自治会・NPOなど活動組織に着目して学修する。具体的には、NPOの仕組みについて学んだうえで、NPO等による具体のまちづくり事例についてグループでまとめる。また、キャンパス周辺の住宅地・自治会組織を対象に、「大学の地域交流・貢献」による課題解決に向けた具体の取組み実践・試行事例をもとにその提案や成果評価について学生の視点からディスカッションする。
エリアマネジメントは多様な主体の協働の取組みであるため、本演習も、教員からの話題提供をもとにグループワーク形式を中心とする。グループワークの結果は全員によるプレゼンテーションを行う。また、必要に応じた現地での活動や視察などの一部は授業時間外に設定する(その場合は適宜代休対応)ことも想定される。
本演習の履修にあたっては、「エリアマネジメント論」を履修(単位修得)済、又は並行して履修することを基本とする。また、総体的な理解を促すため、春・秋学期の通年での履修が望ましい。
また、第1回目の出席を必須とし、グループ編成のための人数調整を必要に応じて適宜行うので、留意されたい。
なお、受講者の関心等をもとに必要に応じ関係者をゲスト講師として招聘する機会をつくる。
①「エリアマネジメント」の論理的・基礎的理解をもとに、その活動組織の概要、NPOの仕組みや地域との関わりについて説明することができる。
②地域課題の解決に向けた組織的・継続的活動に関して、先進事例・関心のある事例を対象に実際の取組み状況やそのポイントについて説明し、または、大学の地域交流・貢献の実践・試行事例を対象に成果評価と提案を行うことができる。
③グループワークにおいて定められた時間内に、文献・HPやヒアリング等の調査、KJ法等による意見交換と合意形成による検討・とりまとめを行い、結果を分かりやすく伝えるよう発表することができる。
評価は個人で提出する課題レポートが40%、授業内容に関するリアクションペーパーが20%、グループワークへの参加・積極的貢献が20%、グループワークの成果発表が20%の配分によって総合的に評価する。なお、課題レポートはグループワークの材料とするものであり、期限に遅れるとグループ検討に支障をきたすため厳しく減点評価し、また提出しない場合には単位を認めない。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 以下の資料・参考書を適宜用いるほか、授業のなかで必要に応じて適宜紹介する。 | ||
教科書 | エリアマネジメントに関するHP掲載資料(エリアマネジメント推進マニュアル等) | 国土交通省 | |
教科書 | NPOに関するHP掲載資料(特定非営利活動法人制度、暮らしの課題とNPO等) | 内閣府 | |
参考文献 | (2008)『地域と大学の共創まちづくり』 | 小林英嗣他 | 学芸出版社 |
参考文献 | (2012)『多摩ニュータウン物語 オールドタウンと呼ばせない』 | 上野淳・松本真澄 | 鹿島出版会 |
参考文献 | (2005)『ニュータウンの未来』 | 秋元孝夫 | 多摩ニュータウンまちづくり専門家会議(pdf版無償配布) |
参考文献 | まちにくわわるポータルサイト Hi Know!(ひのぅ) | 日野市 |
3.成績評価方法に示した通り、グループワークの事前検討として、授業時間外に予め個人で調査・考察した「課題レポート」をまとめ、提出すること。これをグループワークの検討材料として活用する。
また、まちづくりは、日常生活のあらゆる分野が総合的に関連するため、日頃から新聞、雑誌、メディア情報等を通して地域・社会の現状に広く関心を寄せるようにしてほしい。
〇講義やグループワークの妨げとなる行為を厳に慎むこと。特に他の受講学生に迷惑となる行為は退席を願い、評価の減点対象とする。
〇3.成績評価方法にも示した通り、レポート提出期限に遅れた場合は減点、提出しない場合には単位を認めない。
〇履修にあたっては、「エリアマネジメント論」を履修(単位修得)済、又は並行して履修することが望ましい。
〇春・秋学期の通年での履修を基本とする。
〇第1回目の出席を必須とし、グループ編成のための人数調整を必要に応じて適宜行う。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション ※出席必須、グループ編成のための人数調整(適宜) |
第2回 | NPOの仕組み① 講義:エリアマネジメントの活動組織(様々な組織) |
第3回 | NPOの仕組み② 講義:エリアマネジメントの活動組織(NPOの制度) |
第4回 | NPOの仕組み③ 講義:エリアマネジメントの活動組織(NPOと地域の課題) |
第5回 | 近隣の活動組織を対象としたケーススタディ(防災・居場所・交流・空家活用等)① (※AもしくはBを選択:A地域活動実践計画と評価/B近隣の活動組織事例の概要・特徴) グループワーク:A実践計画検討/B事例選定 |
第6回 | 近隣の活動組織を対象としたケーススタディ② グループワーク:A実践計画検討/B事例選定 |
第7回 | 近隣の活動組織を対象としたケーススタディ③ グループワーク:A実践計画検討/B事例調査(HP・文献、ヒアリング等) |
第8回 | 近隣の活動組織を対象としたケーススタディ④ グループワーク:A実践計画検討/B事例調査(HP・文献、ヒアリング等) |
第9回 | 近隣の活動組織を対象としたケーススタディ⑤ グループワーク:A成果評価/B事例調査まとめ |
第10回 | 近隣の活動組織を対象としたケーススタディ⑥ グループワーク:A成果評価/B事例調査まとめ |
第11回 | 近隣の活動組織を対象としたケーススタディ⑦ グループワーク:A成果評価結果の発表/B事例調査結果の発表 |
第12回 | NPOとまちづくりの事例① グループワーク:NPOによる地域課題の解決 |
第13回 | NPOとまちづくりの事例② グループワーク:NPOの活動と地域組織との連携 |
第14回 | NPOとまちづくりの事例③ グループワーク発表:NPOとまちづくり展開の概況 |
第15回 | 一年の全体総括 ※以上は、受講者の理解関心や進捗等により若干修正する可能性もある。 |