地理学野外実習1-Ⅲ
担当者吉野  裕教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングGGR-409

授業の概要(ねらい)

 卒論を作成する際に、みなさんは研究対象地域(「現地」)に行き、自身で研究に必要なデータや資料を収集することになります。しかし、みなさんの中に「現地調査の経験者」はほとんどおられないと思います。この授業は、そのようなみなさんが、現地調査に関する知識・技術を磨くため(つまり、卒論をスムーズに作成するため)のものです。実際に、学生と教員で現地調査を行い、卒論の作成に必要な知識と技術(観察調査・聞き取り調査・資料収集の方法など)を身につけていきます。春期は、資料収集・観察調査などの作業をおもに行い、「現地」がどのような「個性」をもつ地域であるのか(研究対象地域の概要)を明らかにしていきます。

授業の到達目標

・現地調査の基本的な方法を理解できる。
・現地調査を通して、論文や報告書の作成に必要な資料を自身で収集できる。
・現地調査の成果をレポートとしてまとめることができる。

成績評価の方法および基準

レポート(50%)・発表(30%)・受講態度(20%)をもとに、成績を総合的に評価します。
 ※受講態度:学内・現地における調査・作業にのぞむ態度のことを意味します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『ジオ・パルNEO 地理学・地域調査便利帳』野間晴雄・香川貴志・土平 博・河角龍典・小原丈明編著青海社
参考文献特に指定しません。

準備学修の内容

授業と現地調査の前に、書籍・地図・インターネットなどで調査先について積極的に調べてください。

その他履修上の注意事項

・現地調査の費用は、履修者の個人負担となります。事前に費用を準備してください。
・現地調査の詳細(日程や費用など)については、第1回目(ガイダンス)でお知らせします。ガイダンスの日時については、史学科の掲示板・地理学実習室のドアに掲示しますので、ご注意下さい。
・現時点で他県での2泊3日の現地調査を計画していますが、諸般の事情により、調査先・日程を変更する場合があります。
・この科目ではグループ活動(研究・調査)が中心になります。「優れた研究成果」は「良い人間関係」からうまれます。他の学生や現地の方々と積極的にコミュニケーションをとってください。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス、受講上の諸注意
第2回現地調査の準備①調査の日程を組んでみよう
第3回現地調査の準備②調査の費用を確認しよう
第4回現地調査の準備③参考文献を収集しよう
第5回現地調査の準備④統計資料を分析しよう
第6回現地調査の準備⑤調査項目を決定しよう、フィールドノートをつくろう
第7回現地調査をしよう①観察調査
第8回現地調査をしよう②土地利用調査
第9回現地調査をしよう③地域の歴史・文化にふれる(資料館見学など)
第10回調査結果をまとめよう①フィールドノートをまとめる、写真・資料の整理
第11回調査結果をまとめよう②入手したデータを分析する
第12回調査結果をまとめよう③データの地図化・グラフ化
第13回調査成果を発表しよう①グループ1~3
第14回調査成果を発表しよう②グループ4~5
第15回総括