地理学野外実習1-Ⅳ
担当者吉野  裕教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングGGR-410

授業の概要(ねらい)

 卒論を作成する際に、みなさんは研究対象地域(「現地」)に行き、自身で研究に必要なデータや資料を収集することになります。しかし、みなさんの中に「現地調査の経験者」はほとんどおられないと思います。この授業は、そのようなみなさんが、現地調査に関する知識・技術を磨くため(つまり、卒論をスムーズに作成するため)の科目です。実際に、学生と教員で現地調査を行い、卒論の作成に必要な知識と技術(観察調査・聞き取り調査・資料収集の方法など)を身につけていきます。秋期は、現地で「聞き取り調査」などの作業を行い、「自分だけのオリジナルデータ」を収集する能力を培います。

授業の到達目標

・現地調査の基本的な方法を理解できる。
・現地調査を行い、論文・報告書の執筆に必要な資料を自身で収集できる。
・現地調査の成果を報告書・レポートとしてまとめ、また、その概要を発表できる。
・現地調査の結果をふまえ、今後の「研究課題」を提示できる。

成績評価の方法および基準

レポート(50%)・発表(30%)・受講態度(20%)をもとに、成績を評価します。
 ※受講態度:大学・現地において調査・作業にのぞむ態度のことを意味します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『ジオ・パルNEO 地理学・地域調査便利帳』野間晴雄・香川貴志・土平 博・河角龍典・小原丈明編著青海社
参考文献特に指定しません。

準備学修の内容

・授業と現地調査の前に、調査先について書籍・地図・インターネットなどで調べてください。
・春期の「地理学野外実習Ⅰ」を履修した学生は、その際に調査できなかった点(不明な点)をフィールドノートに記入しておきましょう。

その他履修上の注意事項

・現地調査の費用は、履修者の個人負担となります。事前に費用を準備してください。
・現地調査の詳細(日程や費用など)については、第1回目(ガイダンス)でお知らせします。ガイダンスの日程については、史学科の掲示板・地理学実習室のドアに掲示しますので、ご注意下さい。
・現時点で他県での調査(2泊3日)を計画しています。諸般の事情により、調査先・日程を変更する場合があります。
・「優れた調査結果」は「良い人間関係」からうまれます。他の学生・現地の方と積極的にコミュニケーションをとってください。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス、受講上の諸注意
第2回調査の準備①聞き取り調査の方法・コツを学ぶ
第3回調査の準備②聞き取り調査の内容・項目を決める
第4回調査の準備③調査票を作成する
第5回調査の準備④調査票を修正する
第6回現地調査をしよう①春期の補充調査に挑戦しよう
第7回現地調査をしよう②聞き取り調査に挑戦しよう
第8回現地調査をしよう③聞き取り調査に挑戦しよう(補充調査)
第9回調査結果をまとめよう①フィールドノートをまとめる
第10回調査結果をまとめよう②資料・統計・写真の整理・分析
第11回調査結果をまとめよう③データの地図化・グラフ化
第12回調査結果をまとめよう④発表用資料の作成
第13回現地調査の成果を発表しよう①グループ1~3
第14回現地調査の成果を発表しよう②グループ4~5
第15回総括