担当者 | 堀内 英次教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [国際経済学科] | |
科目ナンバリング | ECT-201 |
消費者選択理論と企業理論を学び、ミクロ経済学の中級レベルを習得することを目的とする。
消費者選択理論では、2財モデルを学習する。その上でその応用理論である労働供給・貯蓄の理論を学習する。さらには現実の経済問題への適用例を学習するために、援助の問題、世代間の年金負担の問題を取り上げ、消費者選択理論で分析する。
次に、企業行動の理論を学習し、完全競争市場における長期と短期での企業行動の違いを学習した上で、長期と短期での市場均衡をそれぞれ学習する。
ミクロ経済学の中級レベルの分析手法を習得することが第一の目標である。特に、ミクロ経済学の基礎となる消費者選択理論、企業理論を図を使いながら解釈することを目標とする。また、第二の目標として、様々な経済問題に応用し、現実の経済問題をミクロ経済学を用いて分析する方法を習得することを目指す。
定期内試験、および授業中の小テスト(4回を予定)から評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『ミクロ経済学』 第2版 、2003年。 | 伊藤 元重 | 日本評論社 |
参考文献 | 『マンキュー経済学I ミクロ編』 第3版、2013年。 | グレゴリー・マンキュー | 東洋経済新報社 |
講義ノートを読んで、予習をしておくことが望ましい。
入門ミクロ経済学をしっかりと習得していることが前提となる。内容は必ずしも平易ではないが、毎回授業に参加していれば十分に理解可能である。ただし、成績評価は厳しく行うので注意すること。
第2回目の授業で講義ノートを全て配布する。それ以降は配布を予定しないので注意すること。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 授業ガイダンス |
第2回 | 第1章 消費者選択の理論 第1節 予算制約 消費者の予算制約について学ぶ |
第3回 | 第2節 消費者の効用と選好 消費者の選好と効用関数について学ぶ |
第4回 | 第2節 消費者の効用と選好 消費者の選好から無差別曲線を導出し、その性質を学ぶ |
第5回 | 第3節 効用を最大化する消費選択 消費者の消費選択行動を、予算制約の下での効用最大化問題として考察する |
第6回 | 第3節 効用を最大化する消費選択 消費選択において価格変動がもたらす効果を代替効果と所得効果に分けて考察する |
第7回 | 第4節 消費者理論の応用 消費者選択の理論を応用して労働供給を考察する |
第8回 | 第4節 消費者理論の応用 消費者選択の理論を応用して家計の貯蓄行動を考察する |
第9回 | 第4節 消費者理論の応用 消費者選択の理論を応用して資金援助と現物支給の援助の効果の違いを考察する |
第10回 | 第2章 企業行動と市場構造 第1節 生産者の費用構造 生産者の費用構造について学習する |
第11回 | 第2節 完全競争市場における企業行動 生産者の利潤最大化行動を学習する |
第12回 | 第2節 完全競争市場における企業行動 短期・長期それぞれにおける個々の企業の供給行動を考察する |
第13回 | 第2節 完全競争市場における企業行動 長期における完全競争市場の均衡について考察する |
第14回 | 復習① |
第15回 | 復習② |