担当者 | ||
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [経営学科] | |
科目ナンバリング | MAN-306 |
ベンチャー・ビジネスは、経済と社会にイノベーションをもたらし、新たな雇用を創出します。ベンチャー・ビジネスはこのように経済活性化の原動力となるだけでなく、起業志望者には伝統的な雇用以外の新たな選択肢を提供します。
本講義では、起業プロセスを概観し、プロセスの各段階で直面する諸問題の特性について理解を深めます。起業プロセスには時の運や事前に予測できないトラブルといった不確実な要因も確実に存在する一方、コントロール可能な部分も少なくないとされており、本講義でもこの視点に立脚します。
起業プロセスは、必ずしも新規企業だけではなく、既存企業においても不可欠な要因ですが、本講義では特に企業の新規設立に焦点をあてることで、現代の経済における起業家と起業家精神の役割について把握します。
秋学期は政策や制度、社会要因といった、どちらかといえばマクロ的な視点をとり、創業支援政策や中小企業政策の概要、近年増加しているソーシャル・ビジネスの動向といったトピックを学習します。授業は基本的には講義形式で行われます。
① 現代の経済におけるベンチャー・ビジネスと起業家の役割について説明できる
② 起業プロセスとプロセスの各段階の諸問題の特性について習得している
③ 起業支援政策の概要について理解している
④ 起業の社会的側面について把握している
⑤ 起業プロセスにおいて必要な経済社会的資源について理解している
期末試験の成果が50%で受験は必須です。複数回出題予定の課題が30%、残りは講義参加を考慮します(20%)。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『アントレプレナーシップの経済学』、2010年 | 本庄裕司 | 同友館 |
参考文献 | 『ライフサイクルから見た中小企業論』、2007年 | 安田武彦・高橋徳行・忽那憲治・本庄裕司 | 同友館 |
参考文献 | 『アントレプレナーシップ入門』、2013年 | 忽那憲治・長谷川博和・高橋徳行・五十嵐伸吾・山田仁一郎 | 有斐閣ストゥディア |
参考文献 | 『アントレプレナーシップ』、2009年 | W.バイグレイブ・A.ザカラキス(高橋徳行・田代泰久・鈴木正明訳) | 日経BP社 |
参考文献 | 『中小企業白書』各年版 | 中小企業庁 |
教科書の該当箇所を事前に一読しておくと理解が促進されます。
本講義ではパワーポイントを使用します。講義資料を講義の進行に応じて配布します。
講義中の私語は厳禁とします。退出を命じます。
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーション |
第2回 | 起業支援の社会経済的背景 |
第3回 | 政策と起業環境 |
第4回 | 起業支援政策の概要 |
第5回 | 起業支援の政策ツール |
第6回 | ソーシャル・ビジネスとは |
第7回 | ソーシャル・ビジネスの発展 |
第8回 | ソーシャル・アントレプレナーシップ |
第9回 | ソーシャル・ビジネスの戦略 |
第10回 | ソーシャル・ビジネスの組織 |
第11回 | 英国のソーシャル・ビジネス |
第12回 | 米国のソーシャル・ビジネス |
第13回 | 日本のソーシャル・ビジネス |
第14回 | 起業活動の社会的側面 |
第15回 | 講義のまとめ |