担当者 | 赤堀 博行教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [資格科目] | |
科目ナンバリング | ESS-102 |
人格の基盤となる道徳性を養う道徳教育についての知見を広め、教師として具体的に道徳教育を行うことができるような指導力、授業力の原動力を養う。
学校の教育活動全体で行う道徳教育の特質、指導の指針となる全体計画の意義や作成方法、教科における指導の基本的な考え方について演習などを通して理解する。
また、中学校の教育課程に位置付いている道徳科の特質、内容、指導方法などについて知見を広め、実際に授業が行えるような指導力を演習などを通して養う。
講義については、受講生が主体的に考えられるようにするために、個人の熟考を尊重するとともに、協働で学ぶ特質を生かし対話的な学びを導入する。
・学校教育において道徳教育を推進することの根拠や意義、具体的な指導の在り方などを学習指導要領などに基づいて説明できる力を養成する。
・学級担任が行うことを原則としている道徳科の授業の特質を具体的に説明できた上で、その実際の学習指導案を立案し、授業を行えるような実践力を養う。
出席状況を重視し、授業への参加度(25%)、レポート提出(25%)、試験の結果(50%)を総合的に判断する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 特定のテキストは使用しない。 | ||
参考文献 | 『特別の教科道徳で大切なこと』 | 赤堀博行 | 東洋館出版 |
参考文献 | 『これからの道徳教育と「道徳科」の展望』 | 赤堀博行 | 東洋館出版 |
参考文献 | 『中学校学習指導要領解説 道徳編』 | 文部科学省 |
自身のこれまでの道徳学習に関わる経験を想起したり、昨今の子供を取り巻く環境の変化に関心をもち、問題の背景や対応の根拠などに関心をもつようにしたりすること。
毎回出席をとり、各授業の終わりには、今日の講義内容で学んだことや自分自身の課題などを、リアクションペーパーに書いてもらうので、主体的に授業に取り組むこと。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 道徳教育の変遷 道徳教育を受けた経験を想起する。日本の道徳教育の変遷を概観し、教育活動全体を通じて道徳教育を推進する意義などを考察する。 |
第2回 | 公教育としての道徳教育 道徳教育の根拠となっている関係法令を概観し、学習指導要領に示されている道徳教育の全体像を考察する。学習指導要領の意義についてグループで協議する。 |
第3回 | 道徳教育の内容 学習指導要領に示されている道徳の内容を概観し、内容項目ごとの関連や重点的な指導の在り方について理解する。 |
第4回 | 学校の教育活動全体で行う道徳教育 道徳教育で養う道徳性について理解するとともに、学校の教育活動全体で行う道徳教育の意義を考察する。 |
第5回 | 教育活動全体で行う道徳教育の実際1 各教科等で行う道徳教育について理解し、自分が取得する教員免許の教科における道徳教育の計画を立案する。 |
第6回 | 教育活動全体で行う道徳教育の実際2 各自が作成した教科における道徳教育の計画を交流し、道徳教育の理解を深める。 |
第7回 | 道徳科の特質 特別の教科道徳の目標を基に概観し、授業で行うべき学習について考察する。 |
第8回 | 道徳科で活用する教材 道徳授業で活用する教材の具備すべき要件についての理解を深め、「私たちの道徳」を基に読み物教材を中心に実際の教材を考察する。 |
第9回 | 道徳科における指導の工夫 生徒の主体的な学習を促す指導方法について理解する。 |
第10回 | 道徳科の学習指導案の作成 示範授業を受けるとともに、道徳授業の学習指導案の意義や内容について理解する。 |
第11回 | 道徳授業の学習指導案の作成1 授業マネジメントについて理解し、明確な指導観を基に主題設定の理由を作成する。 |
第12回 | 道徳授業の学習指導案の作成2 学習指導過程を構想して、各自が作成した学習指導案を交流し合うとともに、模擬授業を通して授業の基本的事項についての理解を深める。 |
第13回 | 道徳授業の実際1 各自が作成した学習指導案を交流し合うとともに、模擬授業を通して授業の基本的事項についての理解を深める。 |
第14回 | 道徳授業の実際2 各自が作成した学習指導案を交流し合うとともに、模擬授業を通して授業の基本的事項についての理解を深める。 |
第15回 | まとめ これまでの学習を基にして、道徳教育の現状と課題を明らかにし、道徳教育を推進する上での抱負を交流し合い、まとめをする。 |