担当者 | 石川 敬史教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [史学科] | |
科目ナンバリング | HEA-409 |
この授業では、西洋政治思想史の古典中の古典であるニコロ・マキャヴェッリの『ディスコルシー「ローマ史」論』に挑戦します。受講者には、この長大にして難解な古典を読解することを通して、西洋史文献を読解する経験を積んでいただきます。この著作を読破することができれば、西洋史のあらゆる文献に対して自信をもって臨むことができるようになります。また本書はとても論争的な著作でもありますので、受講者は勇気をもって積極的に討論に参加してください。討論を通して文献の内容に習熟することができます。前期の授業では、このテキストの前半部分を中心に読解します。
一冊の書物を隅々まで読み抜く経験を得る。
西洋史についての識見を獲得する。
効果的な発表方法を修得する。
自分自身で、図書館を有効に活用することができるようになる。
担当箇所をレジュメにまとめて報告をする:25%
レポートの提出:25%
議論への積極的な参加姿勢:50%
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『ディスコルシー「ローマ史」論』 | ニコロ・マキャヴェッリ(永井三明訳) | ちくま学芸文庫 |
参考文献 |
授業で講読する該当箇所を事前に必ず読み込み、不明箇所を明らかにするとともに、自分自身の見解を用意して授業に臨んで下さい。
全員が一回以上、レジュメ報告を担当します。報告の担当者は、読んでいない人にも内容が分かるように説明できるように準備して下さい。
報告担当ではない受講者も、報告者を助けるつもりで準備をしてください。
この授業は、主体的に読むことが何より重要です。読むこと、考えること、独自の着想を得てそれを言葉にすることが人生を切り開く最大の手段です。この授業を通して、こうした能力を獲得していただきたいと願います。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス 授業で使用するテキストについての解説、授業の運営方針の説明を行う。 |
第2回 | ローマ史についてのマキャヴェッリの見解(1) テキストの該当箇所を報告者の報告と討論によって学修する。 |
第3回 | ローマ史についてのマキャヴェッリの見解(2) テキストの該当箇所を報告者の報告と討論によって学修する。 |
第4回 | ローマ史についてのマキャヴェッリの見解(3) テキストの該当箇所を報告者の報告と討論によって学修する。 |
第5回 | ローマ史についてのマキャヴェッリの見解(4) テキストの該当箇所を報告者の報告と討論によって学修する。 |
第6回 | 中間考察 これまでの授業内容についての確認と補助講義。 質疑応答と討論 |
第7回 | 戦争についてのマキャベッリの見解(1) テキストの該当箇所を報告者の報告と討論によって学修する。 |
第8回 | 戦争についてのマキャベッリの見解(2) テキストの該当箇所を報告者の報告と討論によって学修する。 |
第9回 | 戦争についてのマキャベッリの見解(3) テキストの該当箇所を報告者の報告と討論によって学修する。 |
第10回 | 戦争についてのマキャベッリの見解(4) テキストの該当箇所を報告者の報告と討論によって学修する。 |
第11回 | 中間考察 これまでの授業内容についての確認と補助講義。 質疑応答と討論 |
第12回 | イタリアの都市国家についてのマキャヴェッリの見解(1) テキストの該当箇所を報告者の報告と討論によって学修する。 |
第13回 | イタリアの都市国家についてのマキャヴェッリの見解(2) テキストの該当箇所を報告者の報告と討論によって学修する。 |
第14回 | イタリアの都市国家についてのマキャヴェッリの見解(3) テキストの該当箇所を報告者の報告と討論によって学修する。 |
第15回 | 総括授業 これまでのテキストの内容を再検討する。 後期の授業についての説明 |