担当者 | 加藤 恵美教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [外国語学科 英語コース(2017年度以降)] | |
科目ナンバリング | EUS-104 |
この授業は、イギリスへの移民に焦点を合わせて、「多文化的なイギリス文化」をより深く理解することを助ける。その方法として、まず、イギリスを文化的に多様化させた移民とは誰かを知り、次に、そうして文化的に多様化したイギリスにおける差別の現状とそれを克服するための取り組みを知る。最後に、「西の島国」=イギリスと対比されることのある「東の島国」=日本に目を向け、移民をめぐる諸問題について比較する。また、毎回の授業でグループ・ディスカッションを行い、複数の視点から、移民によって形作られたイギリス文化の考察を試みる。
(1) 移民によって形作られたイギリスの歴史、社会、文化についての基本的な知識を身につける
(2) 移民によって形作られたイギリスへの興味・関心を高める
(3) 移民によって形作られたイギリスについて自主的に学ぶ力をつける
定期試験(80%)、毎回の授業の最後に提出する小レポート(20%)
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 教科書は指定しない。 | ||
参考文献 | 『イギリス文化史』 | 井野瀬 久美惠編 | 昭和堂、2010年 |
参考文献 | 『近現代イギリス移民の歴史 : 寛容と排除に揺れた二〇〇年の歩み』 | パニコス・パナイー著、浜井祐三子ほか訳 | 人文書院、2016年 |
授業後の小レポートに何を書くかを考えながら、毎回の授業を受けること。
各回の授業内容は、履修者の数などに応じて変更される場合がある。
回 | 授業内容 |
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第1回 | はじめに:移民という焦点 |
第2回 | 文化概論(1):制度にみる文化 |
第3回 | 文化概論(2):「イギリス人らしさ」の正体 |
第4回 | 文化概論(3):現代イギリス文化の要点 |
第5回 | 文化的多様化(1):植民という前史 |
第6回 | 文化的多様化(2):旧帝国からの移民 |
第7回 | 文化的多様化(3):EUの域内移民と難民 |
第8回 | 文化間の平等(1):人種差別 |
第9回 | 文化間の平等(2):人種平等 |
第10回 | 文化間の平等(3):異文化の差別 |
第11回 | 文化間の平等(4):異文化の尊重 |
第12回 | 日本との比較(1):日本への移民 |
第13回 | 日本との比較(2):日本における人種差別と人種平等 |
第14回 | 日本との比較(3):日本における異文化差別と異文化尊重 |
第15回 | おわりに(まとめ):イギリス文化とは |