担当者 | ||
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単位・開講先 | 選択 2単位 [法律学科 2018年度以降] | |
科目ナンバリング | ESS-106 |
近代ヨーロッパ史を概観する。議会制民主主義の定着とその限界、経済成長に伴う格差の拡大、領土紛争など国家的課題への国民意識の動員、環境破壊への警告、教育や文化の諸制度の整備、非ヨーロッパ世界への対応等々、現代の諸課題の根源は19世紀以降のヨーロッパ史にあることを理解したい。その際、政治における右と左、自由と民主、急進主義や社会主義、反動と保守、基本的な政治イデオロギーの形成に気を配りつつ、近代ヨーロッパの政治が対決した諸課題を振り返る。
1.近代ヨーロッパの歩んだ道の可能性と限界を考察することができる。
2.ヨーロッパ統合にいたる動機を広い観点から考察することができる。
3.さらに、現代世界のかかえる課題の解決に取り組む態度を養う。
3.高校世界史および中学社会科の歴史的分野を担当できるような教師としての資質を養う。
期末テスト(80%)、小テスト(20%)
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 『民族とナショナリズム』 | アーネスト・ゲルナー | 岩波書店 |
参考文献 | 『教養他のための西洋史入門』 | ミネルヴァ書房 |
通史をすべてカバーできるわけではない。講義中に照会する概説書を手元においてほしい。
勉強に、学生生活に主体的に取り組む姿勢を示してほしい。最終回に近づいた頃試験の様態について解説するので、必ず出席するように。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 18世紀のヨーロッパ:近代への転換を確認する |
第2回 | フランス革命とヨーロッパ:「革命」神話の形成について学ぶ |
第3回 | ナポレオン解放戦争:「国民」神話の生成について学ぶ |
第4回 | ウィーン体制:近代ヨーロッパの安全保障の起源について学ぶ |
第5回 | 革命と反革命:ヨーロッパの政治潮流について学ぶ |
第6回 | 1848年:近代の転換点としての1848年革命の諸要素について学ぶ |
第7回 | 市民の時代(1):イギリスの派遣について学ぶ |
第8回 | 市民の時代(2):フランス第2帝政について学ぶ |
第9回 | 帝国主義の時代(1):ドイツ帝国の成立について学ぶ |
第10回 | 帝国主義の時代(2):帝国主義論を検討する |
第11回 | 第1次世界大戦:現代史の幕開けについて学ぶ |
第12回 | 大戦間期の諸問題:ヴェルサイユ体制とその弱点について学ぶ |
第13回 | 第2次世界大戦:人類の悲惨について学ぶ |
第14回 | 戦後ヨーロッパの出発:統合への道について学ぶ |
第15回 | まとめと試験 |