担当者 | ||
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単位・開講先 | 必修 2単位 [観光経営学科] | |
科目ナンバリング | SEM-302 |
このゼミでは、アジアの中のアセアン諸国に着目します。アセアンは2020年までにアセアン共同体(経済共同体、安全保障共同体、社会文化共同体)の実現を目指し、まず2015年末にアセアン経済共同体が発足しました。また、アジアを中心とし16カ国の参加が予定される経済統合(RCEP)ではアセアンが中心的役割を果たそうとしています。このようなアセアン諸国の特色を理解し、日本や中国、米国、EUとの関係(特に経済)を把握するのが狙いです。
演習Ⅰ,Ⅱ全体の取り組みは、以下の事項①から⑤までとなりますが、演習IIは主に③以降となります。
① アセアン各国の経済、政治、社会、文化、宗教などの特徴を捉え比較する。
② 次の段階では、対象を経済に絞り各国の経済の特徴を掘り下げます。
③ 最後にアセアン各国どうしの経済関係、日本や世界の主な国との経済関係を貿易や援助等の関係でとらえます。
④ 折々に関連する映像があれば、それを利用してASEAN諸国へ進出する企業が着目するASEANの経済的魅力をみんなで分析します。
⑤ 最終的に各国についての小論文(日本との経済関係を必須)を仕上げます。
・アセアン諸国の特徴(相違)のポイントを説明できる。
・アセアン諸国間および日本との経済関係を説明できる。
・自分の意見や疑問を明確に人前で表現できる。
議論への参加(発言)(25%)、発表(30%)、小論文(45%)。
単位は、出席が授業回数の2/3未満や提出物義務の不履行の場合は認定できません。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『図解 ASEANを読み解く』(第2版)2018年 | みずほ総合研究所 | 東洋経済新報社 |
教科書 | その他は各回で紹介。 | ||
参考文献 | 『ASEANを知るための50章』2015年 | 黒柳・金子・吉野 | (明石書店) |
参考文献 | 『図解でわかる ざっくりASEAN』2014年 | 牛山・可部 | (秀和システム) |
参考文献 | 縮約された統計データは『アジア動向年報』各年版 | 日本貿易振興機構アジア経済研究所 |
本ゼミはアセアンを対象としており、自分の担当する国と密接に関係します。自分の担当国とゼミでの発表国との関係を調べてからゼミに臨んでください。
本ゼミを通じて、外国への理解を深めると同時にゼミ生同士の人間としての理解を深めること(他者を尊重すること)に心掛けてください。そのために、教員を含めゼミ生同士いろいろな場面で議論や相談の機会を多く設けるようにします。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 演習Ⅰの提出レポートの講評と秋学期の取り組み方 (担当各国とアセアンおよび日本との経済関係を中心に取り組む) |
第2回 | 貿易統計について(教員による講義) |
第3回 | 報告と議論:インドネシアとアセアンおよび日本の経済関係 |
第4回 | 報告と議論:タイとアセアンおよび日本の経済関係 |
第5回 | 報告と議論:ベトナムとアセアンおよび日本の経済関係 |
第6回 | 報告と議論:フィリピンとアセアンおよび日本の経済関係 |
第7回 | 報告と議論:マレーシアとアセアンおよび日本の経済関係 |
第8回 | 報告と議論:シンガポールとアセアンおよび日本の経済関係 |
第9回 | 報告と議論:カンボジア・ラオス・ミャンマーとアセアンおよび日本の経済関係 |
第10回 | 小論文の割り当てと書き方 |
第11回 | 各報告の統合的議論:アセアン諸国と日本の経済関係 |
第12回 | 追加調査結果報告:インドネシア、タイ、ベトナム |
第13回 | 追加調査結果報告:フィリピン、マレーシア、シンガポール |
第14回 | 追加調査結果報告:カンボジア、ラオス、ミャンマー |
第15回 | まとめ (レポートの締め切り) |