幼児と人間関係
担当者利根川 彰博
単位・開講先選択  2単位 [初等教育学科 こども教育コース]
科目ナンバリングESS-110

授業の概要(ねらい)

 人は生活の中での人とのかかわり合いを通して人格を形成し、また様々な能力や技術を獲得していく。乳幼児期とは、身近な人たちとの相互作用により、人間としての基礎をつくる重要な時期である。
 本科目では、時代と共に変化する生活や人とのかかわり合いの様相を考えることから考察していく。
 そして、乳幼児期からの「人とのかかわり合う力」の発達を理解すると共に、それがその後に続く一人一人の人生を支える力となることと結びつくようにする。グループでのディスカッション、ロールプレイなども行っていく。

授業の到達目標

 ・乳幼児を取り巻く人間関係の現代的課題を理解している。
 ・「人とかかわり合う力」を軸に、幼児期とその後の人生を連続的に理解している。
 ・乳幼児期の「人とかかわり合う力」の発達について説明できる。
 ・幼児にとって、道徳性や規範意識とはどのようなものなのか説明できる。
 ・幼児期の協同性について説明できる。

成績評価の方法および基準

授業の取り組みの様子(25%)、提出物(25%)、まとめの課題(50%)、を総合して評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書幼稚園教育要領文部科学省解説 フレーベル館
教科書保育所保育指針厚生労働省フレーベル館
教科書幼保連携型 認定こども園教育・保育要領内閣府フレーベル館
参考文献

準備学修の内容

毎回の授業での学びをポートフォリオとしてまとめること。

その他履修上の注意事項

自らも授業をつくる一員であると自覚して臨んでほしい。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション:「人とかかわり合う力」とは、どんなものだろう
第2回現代社会と幼児の「人とのかかわり」
第3回家庭生活とはじめての集団生活
第4回身近な大人との信頼関係
第5回自立心の育ちと人間関係
第6回クラス集団と人間関係
第7回自己調整能力の育ちと仲間関係
第8回仲間関係の育ちと3つの発達ライン
第9回道徳性・規範意識の芽生え
第10回協同性の育ち-目標の共有と見通し
第11回幼児期の終わりまでに育ってほしい姿と幼小接続
第12回多様な子どもと共に生活する
第13回家族とのかかわり
第14回地域とのかかわり
第15回振り返り・まとめ 現代的課題と領域「人間関係」