アメリカ文化論Ⅱ
担当者
単位・開講先選択  2単位 [外国語学科 英語コース(2017年度以降)]
科目ナンバリングAMS-102

授業の概要(ねらい)

 イギリスの植民地から独立して240年のアメリカ合衆国。20世紀の100年間に渡って、世界の大国として君臨してきたアメリカは、その地位を自ら放棄しようとしているのだろうか?
 この授業では、経済を中心とした世界のグローバリゼーションが急速に進んだ、この30年間に現れてきた、反グローバルズムをも体現しつつあるような米国の、社会と文化を学ぶ。アメリカ史に基づき、経済、政治、芸術、スポーツ、教育、各州と連邦など、幅広く現在に至るアメリカの社会・文化の根源を探りながら、最新の事象(例えば、トランプ政権)の理解を深める。
 アメリカから見た国際関係の変遷、世界から見たアメリカの特異性、また人々の生活の観点からの文化の比較の方法などについても学ぶ。

授業の到達目標

 アメリカ文化のさまざまな側面を総合的に理解する。歴史・文化と、人々の暮らしのつながりを理解する。それらに基づき、日米関係や世界におけるアメリカの普遍性と特異性を、自ら考えることを行う。
 さまざまなトピックで、進んで討論・議論に加わり、学び、調べ、書くことを行うようになる。

成績評価の方法および基準

授業コメント票記入:   20%
 小クイズ(2回):    40%
 小論文提出:     40%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書特に指定する教科書、参考書はありませんが、毎回、参照文献などを紹介します。毎回、Handoutを配布します。
参考文献

準備学修の内容

興味のあるテーマ、トピックについては、自分から調べてきて、議論・討論のキーワードとして提出してもらいます。皆でそれらについて討論します。私からの解説や説明も行いますが、学生同士の質問や確認、報告などもしてもらいます。
 毎回、重要な英語、米語の起源や、使われ方、表現方法の日米の違いなども提示しますので、積極的に参加して下さい。各授業の最後の20分は、"Why Time"として、学生からの「なぜ?」という質問を中心に、議論、討論します。

その他履修上の注意事項

 単なる一方通行の「講義」ではありません。学生が自ら組み立て、質問し、討論・議論を展開する授業を行います。講師は、学生が自ら学ぶための「助手」です。双方向型の授業を、毎回行うことで学生の身につく、「学び」をします。
 大学で「学び方を学ぶ」醍醐味を味わって下さい。学生生活の楽しみの一端を感じて下さい。

授業内容

授業内容
第1回イントロ
第2回アメリカ史、独立戦争、南北戦争、大恐慌
第3回政治と法律、軍隊
第4回連邦政府と州、地域
第5回人種、言語、性別
第6回宗教
第7回芸術(映画、演劇)
第8回芸術(小説、文学、出版)
第9回教育(初等、中等教育)
第10回教育(大学、研究)、教員養成
第11回医療、保険
第12回住宅、建築、都市計画
第13回貧困、格差、差別
第14回経済、ビジネス、産業と働き方
第15回まとめ