近代軍事史Ⅰ
担当者髙杉 洋平教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [史学科]
科目ナンバリングJPH-249

授業の概要(ねらい)

幕末から大正期の軍事史を概観し、江戸の前近代的軍事システムから近代的軍隊建設の試み、日清日露戦争の経緯、軍縮問題などを検討します。この時代は軍事力の強大化が国家の発展やステイタスと直接的に結びついていた時代です。軍隊を知ることは、近代日本の発展を知ることと概ね同義です。
学生には単に教員の話を漫然と聞くだけではなく、歴史事象の因果関係を理解しながら、「思考」することが求められます。また習得した歴史知識から自分なりの普遍的教訓を得て、現代社会や政治問題に適用する能力を身につけることが望まれます。学生の積極的な参加を期待します。

授業の到達目標

①学生は、軍事史に関する基礎的な知識を身につけます。
②学生は、歴史の因果関係を論理的に理解し、説明できます。
③学生は、歴史知識を一般的な政治教訓に普遍化することができます。

成績評価の方法および基準

試験を主(90%)として、平常点を補助的に考慮する(10%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書特に指定しません。
参考文献授業中に適時提示します。

準備学修の内容

高校の教科書等を読んで、基本的な歴史の流れを把握しておくこと。
ただし専門的な知識を事前取得する必要はありません。

その他履修上の注意事項

LMSで講義データを公開します。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
第2回幕末の軍事問題
第3回維新の動乱と軍事
第4回明治建軍の難航
第5回西南戦争の衝撃
第6回専門職官僚秩序の形成
第7回日清戦争 軍事史的視点から
第8回日露戦争 軍事史的視点から
第9回日露戦後の軍隊
第10回政党の挑戦と軍隊
第11回第一次世界大戦の衝撃
第12回大正デモクラシーと軍隊
第13回ワシントン体制と軍事問題
第14回軍縮の衝撃
第15回まとめ・試験