外国史Ⅱ
担当者蔡  易達
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングHSG-102

授業の概要(ねらい)

 今日まで、世界四大文明の1つである中華文明について考える。前期に続き、文化論の視点から清末から現在まで中国の変遷の実態を解説するとともに、アジアの周辺地域へ及ぼした影響も視野に入れ、解明する。
 講義の内容に資するため、ビデオなどの映像・音声資料を使用することもある。

授業の到達目標

 大学の基礎訓練として、専攻以外の領域においても流動する現実の様々な問題を見据え、過去におけるアジアの人々の歩みを理解し、分析・検討した結果を現在から未来に連なる問題に投影するべく、重要な課題の1つがあると考えるため、基盤となる独自の問題意識を持ち、その目標に向かって前進することを期待している。

成績評価の方法および基準

 毎回授業後、200字程度の感想文を書く。その内容(50%)と期末テストの結果(50%)により評価する。
 なお、講義回数の3分の2以上出席することは単位修得の必須条件とする。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 毎回、授業前にプリントを配布する。
参考文献「中国史(上下)」 宮崎市定 著岩波文庫
参考文献「概説中国史〈下〉近世‐近現代」 冨谷至・森田憲司 共編昭和堂

準備学修の内容

 講義を聞いているだけではなく、講義の内容に関する参考文献に当たって、MELIC(Media Library Center)を活用し、調査・研究を進めてほしい。

その他履修上の注意事項

 大学に通えているのは保護者の方のおかげである。少しでもさぼり気味になりそうな時はご両親の顔を思い浮かべてください。汗水垂らして稼いだお金があるからこそ、あなたは大学に通えているのである。それを頭の中に置いておくだけでも自然と頑張ろうという気になれるはずである。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス:中国近現代の幕開け
第2回近代西洋文明の襲来
第3回東アジア国際秩序の崩壊と再構築
第4回キリスト教の布教活動と近代教育の形成
第5回社会進化論と民族意識の形成
第6回洋務運動 ――「中体西用」論
第7回立憲運動 ―― 康有為と梁啓超
第8回孫文と辛亥革命
第9回新文化運動と五四運動
第10回日本の大陸進出と国共内戦
第11回第二次大戦後とアジアの冷戦体制
第12回中国の改革・開放政策と影響
第13回「一帯一路」の現状とその問題点
第14回アジアを考える
第15回まとめと小テスト