外国史Ⅰ
担当者蔡  易達
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングHSG-101

授業の概要(ねらい)

 今日まで、世界四大文明の1つである中華文明について考える。本講義は、文化論の視点から中国歴代王朝の形成と変遷の実態を解説するとともに、アジアの周辺地域へ及ぼした影響も視野に入れ、解明する。前期として、神話時代から20世紀までの時代を解説するものである。
 講義の内容に資するため、ビデオなどの映像・音声資料を使用することもある。

授業の到達目標

 大学の基礎訓練として、専攻以外の領域においても流動する現実の様々な問題を見据え、過去におけるアジアの人々の歩みを理解し、分析・検討した結果を現在から未来に連なる問題に投影するべく、重要な課題の1つがあると考えるため、基盤となる独自の問題意識を持ち、その目標に向かって前進することを期待している。

成績評価の方法および基準

 毎回授業後、200字程度の感想文を書く。その内容(50%)と期末テストの結果(50%)により評価する。
 なお、講義回数の3分の2以上出席することは単位修得の必須条件とする。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 毎回、授業前にプリントを配布する。
参考文献「中国史(上下)」 宮崎市定 著岩波文庫
参考文献「概説中国史〈上〉古代ー中世」 冨谷至・森田憲司 共編昭和堂

準備学修の内容

 講義を聞いているだけではなく、講義の内容に関する参考文献に当たって、MELIC(Media Library Center)を活用し、調査・研究を進めてほしい。
 なお、日頃の勉強の成果に資するため、夏休みの期間中(9月初旬)、台湾研修旅行を実施する予定。できたら参加して異文化の体験を勧める。

その他履修上の注意事項

 大学に通えているのは保護者の方のおかげである。少しでもさぼり気味になりそうな時はご両親の顔を思い浮かべてください。汗水垂らして稼いだお金があるからこそ、あなたは大学に通えているのである。それを頭の中に置いておくだけでも自然と頑張ろうという気になれるはずである。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス:中華王朝の誕生と中華思想の形成
第2回中華文明の誕生
第3回漢字文化
第4回孔子と儒教
第5回諸子百家の登場と衰退
第6回漢代文化の特質
第7回三国志の世界
第8回南北分裂の時代と貴族社会の繁栄
第9回隋唐帝国と異文化交流
第10回宋代の思想文化
第11回漢民族と遊牧民族の「華夷逆転」
第12回元王朝の政治と社会
第13回明代の文化と海のアジア
第14回清代の政治と文化
第15回まとめと小テスト