マクロ経済学Ⅱ
担当者露口 洋介教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングECT-204

授業の概要(ねらい)

 我々は、実際の社会生活において、失業やインフレ、デフレなど様々な経済状況の影響を受ける。このような様々な状況の変化がどのようにして生じるのか、そしてそれに対して政策当局はどのように対応すべきかを学ぶのがマクロ経済学である。これらを理解することによって我々自身が様々な経済状況にどのように対処すべきかを考えることが可能になる。本講義では、マクロ経済学Ⅰに続いて、できるだけ実際に生じている経済状況を前提に、討論を活用しながら、社会人になった際に役立つマクロ経済学の知識を解説する。

授業の到達目標

 卒業後の仕事や生活において役に立つマクロ経済学の知識を習得する。失業やインフレ、デフレ、金利などの状況の変化がなぜ起こっているか、その原因を理解し、説明できるようになることを目標とする。

成績評価の方法および基準

 期末試験(80%)を中心とするが、その他小テストや授業への参加状況などを加味する(20%)。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『マクロ経済学・入門 第5版』 福田慎一・照山博司 著有斐閣
参考文献

準備学修の内容

 各回のテキストの該当部分をよく読んで予習し、ノートにその内容を取りまとめておくこと。また、次回の講義前に前回の講義内容の復習をしっかり行っておくこと。

その他履修上の注意事項

 マクロ経済学Ⅰ、同Ⅱの両者を継続して履修することが望ましい。

授業内容

授業内容
第1回貨幣の需要と供給(1)
 貨幣需要関数について説明する。
第2回貨幣の需要と供給(2)
 貨幣量のコントロール方法、利子率の決定理論について説明する。
第3回乗数理論とIS-LM分析(1)
有効需要の原理、乗数理論について説明する。
第4回乗数理論とIS-LM分析(2)
財市場とIS曲線について説明する。
第5回乗数理論とIS-LM分析(3)
貨幣市場とLM曲線について説明する。
第6回乗数理論とIS-LM分析(4)
IS-LM分析について説明する。
第7回総需要曲線と総供給曲線
新古典派とケインジアンの違いについて説明する。
第8回経済政策はなぜ必要か(1)
 IS-LM分析における経済政策の有効性について説明する。
第9回経済政策はなぜ必要か(2)
 非伝統的金融政策について説明する
第10回財政赤字と国債
 日本の財政赤字と国債市場の横行について説明する。
第11回インフレとデフレ
 インフレ、デフレのコストについて説明する、
第12回失業
 フィリップス曲線について説明する。
第13回経済成長理論
 経済成長理論と成長会計について説明する。
第14回オープン・マクロ経済学
 為替レートとマクロ経済の関係について説明する。
第15回 まとめと試験