金融論Ⅱ
担当者露口 洋介教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [経済学科]
科目ナンバリングMOF-202

授業の概要(ねらい)

 卒業後の仕事や生活において、役立つ金融の知識を解説する。本講義では中央銀行の機能や金融政策の効果、金融政策に影響を及ぼす国際金融の基礎知識について討論を活用しながら解説し、これらを通じて日本経済の動きを考えることができるようになることを目的とする。

授業の到達目標

 社会人になった際に役立つ金融の知識を習得する。社会に大きな影響を与える金融政策の効果と金融政策に深く関連する国際金融の基礎について理解し、説明できるようになることを目標とする。

成績評価の方法および基準

 期末試験(80%)を中心とするが、その他小テストや授業への参加状況などを加味する(20%)。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書教科書は使いません。
参考文献入門テキスト 金融の基礎藤木 裕東洋経済
参考文献金融内田 浩史有斐閣

準備学修の内容

次回の講義資料をLMSに掲載するので、その内容をノートに取りまとめておくこと。また次回講義までに前回の復習を行っておくこと。

その他履修上の注意事項

 金融論Ⅰ、同Ⅱの両者を継続して履修することが望ましい。

授業内容

授業内容
第1回資産選択の理論
 家計や企業がどのようにして金融資産選択を行うかについて説明する。
第2回資金調達の理論
 企業の資金調達手段の選択について説明する。
第3回中央銀行の役割
 日本銀行を例に中央銀行の役割と機能を説明する。
第4回金融機関に対する監督規制
 政府や日銀による金融機関監督とセーフティネットの仕組みについて説明する。
第5回金融政策の目的と手段
 金融政策が何のためにどのようにして行われるかを説明する。
第6回金融政策の実務
 金融政策の主な手段である公開市場操作を中心に金融政策の実務を説明する。
第7回金融政策の波及経路
 金融政策がどのような波及経路をたどって、経済全体に影響を与えるかを説明する。
第8回外国為替市場
外国為替市場と各種外国為替レートについて説明する
第9回外国為替レートの決定理論
 外国為替レートの決定理論として購買力平価説と金利平価説を説明する。
第10回為替レートと金融政策
 外国為替レートの決まり方がどのように金融政策に影響を与えるかを説明する。
第11回国際通貨体制
 固定相場制から変動相場制に変化した国際通貨制度の歴史的変遷を説明する。
第12回日本の金融政策(1)
 ゼロ金利政策、量的金融緩和政策について説明する。
第13回日本の金融政策(2)
 包括的な金融緩和政策、量的質的金融緩和政策について説明する。
第14回日本の金融政策(3)
 マイナス金利付き量的金融緩和政策、イールドカーブコントロール付き量的質的金融緩和政策について説明する。
 
第15回 まとめと試験
 講義の全体を取りまとめ、試験を行う。