民俗学研究
担当者鈴木 敏弘
単位・開講先選択  2単位 [文学研究科 日本史・文化財学専攻]
科目ナンバリング

授業の概要(ねらい)

 民俗学とは、各地に伝えられている生活習慣を素材として、人々の生活の変遷を明らかにし、そこから過去の事象を探ったり、地域の生活誌を記す学問です。
 その基本となるのは、資料の収集と分析です。民俗学を学ぶことの第一歩は、聞き取り調査です。ヨーロッパ民俗学、とくにドイツでは、ライフヒストリー研究が盛んに行われています。受講者の皆さんには、祖父母・父母・近所の方などから聞き取りをしてもらい、ライフヒストリーの研究方法を学んでもらいたいと思います。

授業の到達目標

 聞き取り調査をおこなって、発表できること。
 発表した内容を、きちんとまとめることができること。
 調査報告書を作成する。

成績評価の方法および基準

 出席・調査・報告をもとに総合的に評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『王貞治トレジャーズ』(ぶんか社)
参考文献『隅田川の伝説と歴史』(東京堂出版)

準備学修の内容

 祖父母・父母・近所の方などから聞き取りをする。
 聞き取りする内容について、文献で確認する。

その他履修上の注意事項

 この講義では、自分で学ぶことを目標としています。したがって、自分で調べる、報告をする、という積極的な姿勢を望みます。

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンス
第2回 民俗学とは何か
第3回 民俗学の対象
第4回 民俗学と歴史学
第5回 民俗資料の検討 ①自治体データの収集と地域社会
第6回 民俗資料の検討 ②基本文献の収集方法
第7回 民俗資料の検討 ③民具資料
第8回 民俗資料の検討 ④古文書の収集
第9回 民俗調査の検討 ⑤公文書の収集
第10回 民俗調査の方法 ①話者の発掘方法
第11回 民俗調査の方法 ②聞き取り調査の方法
第12回 民俗調査の方法 ③文書史料の分析
第13回 民俗調査の方法 ④報告書の作成法パターン1
第14回 民俗調査の方法 ⑤報告書の作成法パターン2
第15回 まとめ・報告