ビジネス実務Ⅰ
担当者田宮  憲教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [現代ビジネス学科]
科目ナンバリングMAN-101

授業の概要(ねらい)

 近年、日本のビジネス環境は大きく変化しています。みなさんが卒業後、社会人として働く際に注意しておくべきことは、日本経済、国際経済の全体的な流れを抑え、自らが働く業界や企業がどのような影響を受けるかを認識することです。そのため、この授業では、日本経済、国際経済の基本的な趨勢を把握し、さまざまなビジネスにどのような影響が及ぶかを検討します。
 具体的に、この授業は二つの目的を持っています。まず、経済全体の動向を把握し、今後みなさんが働く業界、企業に関する基本的な知識を得ることです。特に株式会社の成り立ちや日本の企業を取り巻く環境を整理し、理解しておく必要があります。
 次にみなさんの働き方の問題です。ここ数年、日本の雇用関係は大激変時代を迎えています。ニュースで取り上げられるトピックスも「日本型雇用の崩壊」、「所得格差社会」、「働き方改革」など、私たちの生活に直接関係し、不安になる要素に満ちています。このようなビジネス社会を取り巻く環境を俯瞰し、その変化に対して、どのような対応が必要かをみなさんとともに考えたいと思います。
 前期のビジネス実務Iでは、経済の趨勢の把握、会社の基本的な成り立ちについて学修します。後期のビジネス実務IIでは、前期で学修したことを基礎として、ビジネス環境の変化とそれに対応するみなさんの「働き方」との関連について考察する予定です。

授業の到達目標

 この授業を履修することによって、以下の能力が向上します。
(1)日本経済、国際経済の基本的な趨勢を把握できる。
(2)近年のビジネス環境の変化を理解できる。
(3)会社の基本的な成り立ちを理解できる。

成績評価の方法および基準

 評価は、各授業時に行う振り返りノート(リフレクション・ノート)、簡単なプロジェクト(ビジネスゲーム)、ラーニング・ポートフォリオ(学修実践記録)等の提出により、総合的に判断します。詳細な規準・基準は、オリエンテーション時に説明します。出席が10回未満の場合は、パフォーマンスの成否にかかわらず、不合格とします。

 リフレクション・ノート(各授業時に行う振り返りノート) 30%
 簡単なプロジェクト(ビジネスに関するゲーム)    30%
 ラーニング・ポートフォリオ(学修実践記録)      40%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書テキストは特に指定しません。配布する講義ノート、資料をもとに学修を進めてください。推奨テキスト、参考文献は、授業中に適宜紹介します。
参考文献

準備学修の内容

 経済・ビジネスの基本知識を確認しながら、授業を進めますので、既に学修した経済・経営関連科目を十分に復習しておいてください。基本知識が不足している履修者も安心して参加できるように、適宜、参考文献等を紹介します。
 また各回の授業でリフレクション・ノートを作成しますので、それに基づいて、復習、予習を欠かさず行ってください。簡単なプロジェクトにおいては、授業時間外に準備する作業が多くあります。みなさんの進捗状況を見て、各授業で課題等を指示しますので、授業時間外に準備学修を着実に進めてください。

その他履修上の注意事項

 この授業は、ビジネスマナーや各種検定(秘書検定、ビジネス能力検定など)のための授業ではありません。またリフレクション・ノート(各授業時に行う振り返りノート)の提出やプロジェクトへの参加が、成績評価に対して大きな比重を占めます。そのため出席が概ね10回未満の履修者に単位を認定することはありません。以上の二点を十分に注意して、履修手続きを行ってください。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション:授業予定の紹介、履修上の注意など
第2回現代日本経済の概要の解説(1)
第3回現代日本経済の概要の解説(2)
第4回現代日本経済の概要の解説(3)
第5回日本のビジネス環境の解説(1)
第6回日本のビジネス環境の解説(2)
第7回日本のビジネス環境の解説(3)
第8回「会社」について考える(1)
第9回「会社」について考える(2)
第10回「会社」について考える(3)
第11回簡単なプロジェクト(1)
第12回簡単なプロジェクト(2)
第13回簡単なプロジェクト(3)
第14回ラーニング・ポートフォリオ(学修実践記録)の作成
第15回まとめ