市民参加・ボランティア論Ⅰ
担当者李  永淑教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [社会学科]
科目ナンバリングSWS-302

授業の概要(ねらい)

 ボランティアを学ぶということは、その学びが何らかの形での実践へと導くものであり、同時に、実践と研究の相互作用を必要としているといえるでしょう。それでは、現場に立ち思考し、協働的実践を織りなすとはどのようなことでしょうか。そして、ボランティア活動に参加をすることは、どのような意味があり、どのような形があるのでしょうか。
 講義では、多岐にわたるボランティア活動について、その種類や考え方の多様性について、実践例や国内外の事例を紹介しながら、それに対する理論的考察も提示して進めていきます。
 本授業では、グループワークを積極的に実施し、ゲストスピーカーによる講義も予定しています。

授業の到達目標

 ・ボランティアに関する基本的諸問題や動向について基礎知識を説明することができる。
 ・ボランティアを多角的に検討することができる。
 ・自身のボランティア活動の広がりや、新たな関わりをもつきっかけにつなげることができる。
 ・自身と社会、そして大学生として各々の専門領域との相関について思考することができる。

成績評価の方法および基準

 授業への参加状況とコメントペーパーの提出(33%)、課題提出(39%)、試験(28%)から、総合的に評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『小児がん病棟と学生ボランティア-関わり合いの人間科学-』李永淑晃洋書房
参考文献

準備学修の内容

 授業で示した文献や用語は必ず確認し、調べてください。
 また、気になる現場には、積極的に出かけてみてください。

その他履修上の注意事項

 ・授業中は、考えや意見を求めたり、グループワークを実施しますので、積極的に参加してください。
 ・ゲストスピーカーの事情により、予定が変更となる場合があります。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション :「ボランティア」という問いをめぐって
第2回「ボランティア」という問いと向き合う
第3回日本社会とボランティア①
第4回日本社会とボランティア②
第5回病院とボランティア: 「遊び」と「恋」を手がかりに
第6回「ボランティア」とは何か?学生ボランティアのまなざしから①
第7回「ボランティア」とは何か?学生ボランティアのまなざしから②
第8回「ボランティア」とは何か?がんの子どもとその家族のまなざしから
第9回「ボランティア」とは何か?医療従事者のまなざしから
第10回中間のまとめ:「ボランティア」とは何か
第11回「つなぐ」と「ボランティア」
第12回ボランティアコーディネーション
ゲストスピーカー:川田虎男氏(聖学院大学 ボランティアセンター)
第13回地域社会とボランティア:学生だからできること
第14回地域社会とボランティア:キャリア形成との関係とは
※ゲストスピーカーによる講義を予定しています
第15回まとめ