観光学特論Ⅰ
担当者野澤 丈二教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [観光経営学科]
科目ナンバリングCUA-203

授業の概要(ねらい)

 この講義では、観光先進国でもあるフランスを例に、重要な観光資源である「食」について、その歴史的な背景から読み解いていきます。
 観光学を学ぶ学生にぜひ知ってもらいたい内容を紹介します。

授業の到達目標

 ① いわゆる「フランス料理」と呼ばれる食文化がどのように発展してきたのか、その歴史的な流れを説明できる。
 ② フランスにおいて観光と食がどのように結びついてきたのか、その背景を簡潔に説明できる。
 ③ 現代フランスにおける観光と食のつながりを、具体的な事例や傾向とともに説明できる。

成績評価の方法および基準

 平常点(30点)、課題(70点)の割合で、総合的に評価します。平常点は、出席状況と授業への積極的な参加に基づいて評価します。
 特に理由のない遅刻は欠席とみなし、無断の欠席4回以上で評価の対象外とする。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書特に指定しません
参考文献『フランス料理の歴史』・ジェン=ピエール・プーラン、エドモン・ネランク(Kadokawa、2017年)
参考文献『食の歴史』・ジャン=ルイ・フランドラン、マッシモ・モンタナーリ(藤原書店、2006年)全3巻
参考文献『世界の食文化〈16〉フランス』・北山晴一(農山漁村文化協会、2008年)

準備学修の内容

 新聞記事(あるいは信頼できるインターネット上のニュース)や新刊書籍のタイトルに普段から目を配り、「食」に関するどのようなテーマが話題になっているのかを意識する。 

その他履修上の注意事項

 授業の計画は、履修者数などに応じて、一部変更になる可能性があります。

授業内容

授業内容
第1回 イントロダクション
第2回 観光学と食、歴史学と食
第3回 中世ヨーロッパの巡礼と食
第4回 「コロンブスの交換」(16世紀)
第5回 商人や宣教師たちの異文化体験(17世紀)
第6回 ヨーロッパの生活様式の変化(18世紀)
第7回 宮廷料理(17−18世紀)
第8回 レストランの誕生とシェフの系譜(19世紀)
第9回 ガストロノミーと食のジャーナリズム(19世紀)
第10回 科学技術の発展と長距離の移動(19世紀)
第11回 ホテルとリゾート(20世紀)
第12回 観光の大衆化(20世紀)
第13回 ヌーヴェル・キュイジーヌ(20世紀)
第14回 食の世界遺産(21世紀)
第15回 まとめ