エネルギー経済Ⅰ
担当者野神 隆之
単位・開講先選択  2単位 [経済学科]
科目ナンバリングECP-225

授業の概要(ねらい)

当講座(エネルギー経済Ⅰ及びⅡ)は、エネルギー経済の基礎でありかつ本質につき解説することを通じ、現状及びその背景と関連する事項を含め世界のエネルギー情勢の全体像を把握し、その中での日本の位置付けを理解するとともに、世界(及び日本)のエネルギー情勢の将来を展望するために必要な知識や考察方法を習得することを目的とする。現在日本、そして世界各国は様々なエネルギー源を利用しているが、実際に各エネルギー源が、導入規模や導入の方向性を含め、エネルギー情勢全体から見てどのような性格のものになるかにつき、的確に捕捉できるよう、授業を進めることとしたい。春学期(エネルギー経済Ⅰ)については人類のエネルギーへの関わりの歴史、エネルギー情勢を理解するために必要とされる基礎的知識等に加え、石油・天然ガス市場、及び地球環境問題等を中心に取り扱う予定であるが、エネルギー経済についての理解を深めるうえでタイムリーな話題等がマスメディア等によりもたらされた場合には、それをどのように理解するべきか等につき適宜説明を加える機会を設けることもありうる。なお、以下に記載した授業の計画は暫定的なものであり、今後若干の変更が加えられる可能性がある旨御了承されたい。また、包括的なエネルギー経済の理解のために、学生は春学期(エネルギー経済Ⅰ)に加え秋学期(エネルギー経済Ⅱ)についても受講することが望ましい。

授業の到達目標

マスメディア等を通じて入ってくる、世界(そして日本)のエネルギー情勢に関する数多ある情報に関し、正しく理解し考察するとともに、将来を展望する力を身につけることを目標とする。

成績評価の方法および基準

期末試験の成績を基本とし、従って成績評価に占める割合は基本的に期末試験100%となる。なお期末試験実施の際、配布資料やノート類等の持ち込みは可とする予定である(詳細は別途授業内で指示する)。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書授業を進めるうえで必要と考えられる資料及び文献等は適宜配布する予定である。
参考文献

準備学修の内容

予習:配布資料等において、予定される授業内容に該当する箇所につき、事前に目を通しておく。
復習:授業内容(配布資料該当箇所、ノート等)につき再確認し、理解として定着させる。
また、学生は日頃から新聞、雑誌、テレビ、及びインターネットを含むメディアなどを通じエネルギーに関連する情報に触れ、自分なりに考える努力をすることが望ましい。

その他履修上の注意事項

本講座ではエネルギー経済の本質に触れて頂くべく、多少の専門知識を使用することを考えているが、学生でも理解が容易となるよう平易な説明を心がける予定である。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
第2回エネルギーと人類の歴史①:人類とエネルギーとの関わりの始まり
第3回エネルギーと人類の歴史②:近代社会とエネルギー
第4回エネルギーと人類の歴史③:現代社会とエネルギー
第5回エネルギー供給の基本要件①:化石燃料と再生可能エネルギー
第6回エネルギー供給の基本要件②:問題点とその対処法
第7回エネルギー市場の基礎:世界各国のエネルギー情勢及びその他の基本的事項
第8回石油市場①:石油市場を見る上での基礎(需給、OPEC、地政学的リスク等)
第9回石油市場②:石油市場の現状と背景、今後の展望
第10回天然ガス市場①:天然ガス市場の特徴
第11回天然ガス市場②:天然ガス市場の現状と背景、今後の展望
第12回地球環境問題①:地球環境問題の経緯
第13回地球環境問題②:地球環境問題の現状
第14回地球環境問題③:地球環境問題への対応
第15回総括と期末試験