担当者 | 木谷 厳教員紹介 | |
---|---|---|
単位・開講先 | 選択 2単位 [教育文化学科] | |
科目ナンバリング | LIE-201 |
英語で書かれた文学を学ぶ過程で、英語による表現力への理解を深めるとともに、英語が使われている国・地域の文化について理解する。また、将来教職を志望する学生の場合は、中学校および高等学校における外国語科の授業に上記の内容を生かすことができるようにする。
この授業では、学期を通じて、おもに英語圏文学の児童小説および小説の抜粋を丁寧に読み進める。いわゆる「多読」と対をなす読解法である「精読」に焦点を当ててテクストを読み解き、文法的な解説も適宜おこなう。また、相互理解と説明力を高めるためのグループ・ディスカッションを取り入れる。その他、発音の練習も取り入れることによって、英語の言語芸術が持つ独特のリズムを体感することも意識する。
・英語で書かれた名文をじっくりと読み解くことで、辞書を丁寧に引いて精読する習慣を身につけ、文学テクストにおいて使用されている様々な英語表現を正確に理解している。
・緻密な読解に必要となる論理的思考能力、ならびにその思考を日本語で言語化する能力を高めている。
・英語圏における国や地域の文化について基礎的な知識を持ち、異文化に対する想像力も高められている。
授業への積極的な参加姿勢(30%)、毎回課される提出課題の成果(20%)、学期末の筆記試験の成果(50%)
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 教科書は用いず、教員が資料を用意する。 | ||
参考文献 |
毎回要約および日本語訳の課題を出す。
・毎回電子辞書ないしは紙の辞書を持参すること。
・「英語圏の文学 III、IV」を履修していなくても受講可能。
・授業中に解説した文法知識を効果的に定着させるためにも「基礎英文法I」を同時受講することを強くお勧めする。
回 | 授業内容 |
---|---|
第1回 | イントロダクション――精読(close reading)のすすめ |
第2回 | 精読の際、どのようなことを意識して読むべきか |
第3回 | 話の流れを理解するには |
第4回 | 語彙(ボキャブラリー)を増やそう |
第5回 | 英文を「前から」(同時通訳的に)読む――英語を英語で理解する前段階 |
第6回 | 動詞や前置詞・副詞 のコア・イメージを持つ |
第7回 | 英文読解における区切り(チャンク)と発音のコツ |
第8回 | 中間まとめとディスカッション |
第9回 | 実は易しくない児童向け物語――読解の対応策 |
第10回 | 物語を「深く」理解するために |
第11回 | 「速く読める」とは?――英語をかたまりで理解する(チャンク・リーディングの応用) |
第12回 | 「スキャニング」と「スキミング」 |
第13回 | 「段階読み」に挑戦してみる |
第14回 | (句) 動詞の掛かり具合 (特に前置詞の掛かり方) や構文を把握する |
第15回 | 全体のまとめ、筆記試験 ※状況に応じて順番や内容が変わる可能性もある。 |