授業の概要（ねらい）

　万葉集を読みます。
　万葉集は年代の判明するところでは、およそ舒明朝（629～641）から淳仁朝の天平宝字3年（759）までの約130年間の歌を集めた、我が国に現存する最古の和歌集です。この間には大化改新・壬申の乱・大宝律令の制定・奈良遷都・大仏開眼など、さまざまな歴史的事件があいついで起こりました。万葉集には、そうした時代を背景として生みなされた人々の哀歓が歌い込められています。また、それらの歌を読むことによって、当時の人々の暮らしぶりや文化をうかがい知ることができます。
　万葉集にはじめてふれる人、古文はどうも苦手だという人にも分かりやすい授業を心がけます。

授業の到達目標

　古文の基本を学び、これを人に説明することができる。
　万葉集の基礎的事項について説明することができる。
　万葉びとの思想や信仰などについて理解し、説明することができる。
　以上を到達目標とします。

成績評価の方法および基準

　学期末試験（50％）と、平常点（出席状況・コメントシート・短歌クイズ・小レポートなど。50％）をあわせて評価します。

教科書・参考文献

準備学修の内容

　・配付するプリントを授業のあとでよく読みかえすこと。
　・毎回プリントに記してある「質問」について自ら調べ、考えを深めること。
　・授業時に紹介する参考文献に目をとおすこと。
　・自ら疑問を立てて、それについて発展的に考えること。

その他履修上の注意事項

　出席することが大切です。試験を受けるだけでは単位を取得できません。また、授業のマナーを守ること。授業時のスマホの使用は不可。

授業内容