担当者 | 木原 久美子教員紹介 | |
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単位・開講先 | 必修 2単位 [心理学科 2018年度以降] | |
科目ナンバリング | PSY-202 |
時間の流れに伴い、自らも、周囲との関係も変化する中で、自らの生き方を模索しつつ、変わらない自分を心の底に意識しつつ、その時々の生活を営む存在として人を捉え直すところに臨床発達心理学の特徴がある。今や、人生80年と言われる時代である。長い生涯の中で人はどのような変化を遂げるのか、どんな課題に直面するのか、どのように乗り越えようとするのか、心理職には何が出来るのかについて考えていく。具体的な進め方は春期と同じだが、少し担当箇所が多くなる。検討の流れは以下の通りである。各回のテーマの報告を輪番制で担当する・テキストをまとめるだけでなく、出された検討点についての答えを考える・検討点について小グループに分かれて意見交換する・グループごとに発表する・自分の最初の考えに立ち戻り、さらに検討を深めて行く。毎回、テキストの中から問いを出すので、ディスカッションしながら、答えを考え、レポートにまとめて提出することになる。受講生のディスカッションに立ち会い、可能な限り検討が深まるよう、サポートしていきたい。
1.臨床の場における発達支援の概要を知る。
2.参加者各自が問いを立て、ディスカッションに参加し、自らの問いを精査する。
以下の評価基準の通り、出席状況が大きく影響する。
1.テキストの内容を正確に理解できているかを、発表者のレジュメと発表をもとに評価(15%)。
2.毎回のディスカッションでの参加状況の評価(問いを立てているか、他者の意見をふまえて発言しているか、グループ内で司会や書記などの役割を担当しているか、グループ発表におけるコメントの内容等・13×5%=65%)。
3.学期末レポート(20%)。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | よくわかる臨床発達心理学 第4版 | 麻生武・浜田寿美男 | ミネルヴァ書房 |
参考文献 |
発表担当者のみならず、履修者全員がテキストの該当箇所を読み、関心を持ったところをまとめておくこと。
その際、テキストには参考文献が記載されているので、MELICを利用して分からないところを調べるなどの予習を行うことに取り組んでほしい。
授業後には、当日の検討(ディスカッション)を踏まえて、文献を読み直し、分かったつもりになっていたところ、分かっていなかったところを整理すること。
積極的かつ主体的な参加が求められる。
各自が設定する問いについては、自らの主観や経験のみならず、これまでに学んだ心理学の知識を絡めて考えることが望ましい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 初回は、秋期に学習する領域についてガイダンスし、各自の担当箇所についての説明を行う。学籍番号順に、教科書のⅡ-16から担当が始まる。 |
第2回 | 人生なかばを生きる・老いと発達 |
第3回 | 障がいとは何か・発達の遅れとは何か |
第4回 | 発達の遅れを生きることの意味、そしてそれが問いかけるもの・発達テスト(コラム10) |
第5回 | ダウン症とは何か・出生前診断(コラム11) |
第6回 | 姿勢・運動の障害とは何か・重度心身障害の子どもたち(コラム12) |
第7回 | ことばの障がいとは何か・発達健診(コラム13) |
第8回 | 失語症とは何か+失語症が問いかけるもの・発達の問題として視覚障害とは何か+視覚障がいを生きることの意味・そしてそれが問いかけるもの |
第9回 | 学齢期における仲間や教室での学びや学校という場の意味について学ぶ |
第10回 | 発達の問題として聴覚障害とは何か+言語としての手話・学習障害とは何か+学習障害を生きることの意味そしてそれが問いかけるもの |
第11回 | 幼児・児童虐待とは何か+幼児・児童虐待を生きることの意味、そしてそれが問いかけるもの・不登校とは何か+不登校を生きることの意味、そしてそれが問いかけるもの |
第12回 | ひきこもりとは何か+ひきこもりを生きることの意味、そしてそれが問いかけるものアイデンティティと発達、自立と依存について学ぶ |
第13回 | 認知症とは何か+認知症を生きることの意味、そしてそれが問いかけるもの、生きるかたちと断念(コラム19)・多様な保育ニーズへの対応+子育て支援のシステム |
第14回 | 障がい児教育の歴史と特別支援教育(コラム21)+インテグレーション、インクルージョン(コラム22)・児童相談所+乳児院・児童養護施設・児童自立支援施設・母子生活支援施設+虐待への支援システム |
第15回 | 発達支援センター(Ⅳ7)臨床発達心理学について学んだことは、将来どう活用できるのかを考えよう |