心理学研究の実践Ⅰ
担当者茂垣 まどか教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [人間文化学科]
科目ナンバリングPSY-101

授業の概要(ねらい)

 講義ではまず,実際に行われた心理学研究を紹介する。研究者たちにはどのような問題意識があり,その探求にどのような手法が用いられ,どのような結果が得られ,それらがどのように考察され結論づけられるか,という一連の研究の流れを解説する。講義やグループワークを通して,心理学的な物の考え方の基礎を身につけることが目的である。

授業の到達目標

 心理学研究法の基礎を身につける。
 心理学研究の結果をデータから正確に読み取ることができる。
 研究者の視点で,身の回りの問題について考えることができる。

成績評価の方法および基準

 授業への参加度30%,中間課題30%,期末レポート40%で総合的に評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書指定しない。資料を用いて授業を進める。
参考文献『心理学マニュアル 研究法レッスン』大野木裕明・中澤潤(編著)北大路書房
参考文献『やわらかアカデミズム・<わかる>シリーズ よくわかる卒論の書き方[第2版]』白井利明・高橋一郎(著)ミネルヴァ書房

準備学修の内容

 事前に指定・選択した論文や専門書を読んでレポートを提出する必要がある。
 授業で配布した資料,ノートなどを読んで復習すること。

その他履修上の注意事項

 第1回イントロダクションに必ず出席し,この授業の進め方をよく理解したうえで受講すること。欠席した場合の不利益が大きいので注意すること。
 グループ活動を通して意見交換や理解を深めることを実施するため,授業への積極的参加が求められる。また,この授業は資料配布や課題等でLMSを利用するので,使い方を習得しておくこと。
 授業計画は,進行状況に応じて調整する場合がある。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション
第2回心理学研究とは
第3回心理学の研究プロセス:仮説生成,データ収集,結果分析と考察
第4回研究の展開:オリジナリティ追求と知見の積み重ね
第5回論文を読み解く手法についての解説
第6回調査結果などを報告する手法についての解説
第7回パーソナリティの記述1:前説・グループワーク
第8回パーソナリティの記述2:発表
第9回パーソナリティの記述3:解説
第10回概念のまとめ
第11回無意識へのアプローチ1:前説・グループワーク
第12回無意識へのアプローチ2:発表
第13回無意識へのアプローチ3:解説
第14回行動,態度,意識,無意識を読み解く
第15回まとめ