教育学演習Ⅱ
担当者福島 健介教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [教育文化学科]
科目ナンバリングSEM-302

授業の概要(ねらい)

 教育学演習は、ⅠとⅡを通期で実施します。この授業では、卒業研究・卒業論文を書くために必要な研究リテラシーを学びます。
 ここでいう研究リテラシーとは、直接的には
 ・リサーチリテラシー
  論文を中心に、どのように先行研究や参考資料を探し、入手し、参考にすればよいか
 ・統計リテラシー
  論文を読む、書くために必要最低限の統計的知識とソフトウェアの使い方
 ・英文読解力
  論文に用いられる英語は、実はかなり易しい表現しか使われていません。専門用語を別にすれば高校1年程度の文法が分かっていれば、ほぼ理解可能です。
 ・プレゼンテーション能力、ICT活用能力
  効果的に情報を収集し、他者に対して、自分の考えを効果的に伝える力等々を指します。したがって、前後期を通してこれらの力を身に付けてもらいます。

授業の到達目標

 上記のリテラシーが身に付くこと。また、それらを通して、議論をする力・課題を発見する力・知を共有する力など「価値ある力や経験」を蓄積することが授業の目標となります。

成績評価の方法および基準

 演習・実習形式の授業ですから、担当した際の報告、レポートの内容、議論をする際の発言等で成績を付けます。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『大学生のためのリサーチリテラシー入門:研究のための8つの力』
教科書参考文献ではなく、テキスト(必携)とします。
参考文献

準備学修の内容

 ・リサーチリテラシー
 ・統計リテラシー
 ・英文読解力
 ・プレゼンテーション能力
 いずれも、授業内で伝えられることは限られています。全ての課題で持ち帰り、自学自習、共同作業が必要となるはずです。

その他履修上の注意事項

 はじめて経験する知識や作業に触れることは、それ自体に価値があります。社会に出ればルーチンワークの方がむしろまれです。また、知識や方法は調べることができても、「経験」を検索することはできません。
 したがって、何事にも積極的に取り組む、話をする、関わろうとする姿勢が必要だと考えます。そのための第一歩は、「休まない」ことです。

授業内容

授業内容
第1回 テーマを定めて学校と関わる1
 ・調査目的とテーマの設定
第2回 テーマを定めて学校と関わる2
 参与観察と非参与観察 観察法を行うにあたって
 調査の準備
第3回 テーマを定めて学校と関わる3
 企画書を作成する
 記録のしかた
第4回 テーマを定めて学校と関わる4
 ICT技術と記録
第5回 テーマを定めて学校と関わる5
 観察法の発表と表現手法について
第6回 観察法実習1
 非参与観察を実際に行ってみる
第7回 観察法実習2
 フォトエッセイによる発表
第8回 非参与観察の一形態としての「授業観察」
第9回 観察法実習3
 授業観察の実際
第10回 観察法実習4
 授業観察をまとめる
第11回 観察法実習5
 授業観察の発表1
第12回 観察法実習5
 授業観察の発表2
第13回 観察法実習5
 授業観察の発表3
第14回 参与観察とは何か?
第15回 まとめと振り返り