担当者 | 武田 基秀教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [経済学科] | |
科目ナンバリング | MAN-305 |
第一に、イノベーションとは何かを、複雑な社会経済システムの成長の動きとして、その本質を説明します。現代を生きるために必要な、基礎的で重要な知識の一つと考えています。
第二に、イノベーションの歴史に注目し、それらが、なぜ、どのように起こり、どうなったか、について映像記録も見ながら学習します。前期では、特に過去70年の変化を、知識・情報分野、エネルギー分野、医療分野、自動車など社会インフラ分野、金融分野、社会経済システム等の各領域毎に詳しく見ていきます。そして、今日のイノベーションが期待される課題について鳥瞰します。
第三に、これらの学習を、人と組織がより良く生きるために行う「新たなものへの挑戦」及び「柔軟で賢い活動」に役立てることを説明します。
また、この考え方が、学生皆さんの就職をはじめとする人生形成に、大いに役に立つものであることも説明します。
前期講義では、中間と最終にレポート課題があり、その一部の受講者によるプレゼンテーション、全体での討議もあります。尚、将来、新たな事業を興すリーダーになるため、また、家業の事業を継ぐ可能性がある学生は、イノベーションを興していくする様々なテクノロジーは企業経営の中核の知識ですので、本講義の受講を特に薦めます。
① イノベーションとは何かを、その本質的な仕組みの説明、映像記録視聴及び事例学習から、興味ある領域について、具体的に理解し説明できるようになること。
② 知識・情報分野、エネルギー分野、医療分野、自動車など社会インフラ分野、金融分野、社会経済システム等のうち、自分で取り上げた分野のイノベーションにつき、過去の歴史を分析し、その理解をまとめ、説明できるようになること。
③ この知識を持って、将来に向けた問題解決のための事業創出を行う考え方を理解すること。
授業で提示する課題に対するレポートの提出結果及び最終レポートによる試験(40%)。授業での発表・ディスカッションへの積極的な参加と貢献(30%)。出席等授業態度にみられるdiscipline(訳注:決められたことをそれが辛かろうが妥協せずに実行する強い姿勢・自制心・自己鍛錬)(30%)。これらを総合して評価します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『イノベーションの世紀』シリーズ(ビデオ) 注)上記は非売品であり購入できませんが授業で使用します。 | 一橋大学イノベーション研究センター編 | (一橋大学イノベーション研究センター) |
教科書 | 特定のテキストは使用しない。 | ||
教科書 | 『5アンペア生活をやってみた』 | 斉藤健一郎著 | (岩波ジュニア新書784) |
教科書 | 『銃・病原菌・鉄』上・下 | ジャレド・ダイアモンド著 | (草思社文庫) |
参考文献 | 『イノベーション・マネージメント入門』 | 一橋大学イノベーション研究センター編 | (日本経済新聞社) |
参考文献 | 適宜紹介する。 | ||
参考文献 | 『技術と思想の歴史』 | 伊達功著 | (創元社) |
参考文献 | 『世界を変える100の技術』 | 日本経剤新聞社編 | 『日経BP社) |
参考文献 | 『Softbank World 2017,2018』等(ネットでみることができる公表資料) | ||
参考文献 | 『原子爆弾の誕㊤㊦』 | リチャード・ローズ著 | (啓学出版) |
参考文献 | 『第4次産業革命』 及び世界経済フォーラム関連文献及びネット資料 | クラウス・シュワブ著 | (日本経済新聞出版社) |
参考文献 | 『発がん物質』 | 杉村隆著 | (中公新書) |
参考文献 | 『がん遺伝子の発見』 | 黒木登志夫著 | (中公新書) |
参考文献 | 注)『私の履歴書』関連資料は配布(コピー)乃至はLMSに掲示する予定 | ||
参考文献 | 私の履歴書『夢を力に』 | 本田宗一郎著 | (日経ビジネス人文庫) |
参考文献 | 『私の履歴書経済人第17巻 吉田忠雄(吉田工業社長)』 | 吉田忠雄著 | (日本経済新聞) |
参考文献 | 私の履歴書『経営はロマンだ』 | 小倉昌男著 | (日経ビジネス人文庫) |
『5アンペア生活をやってみた』(斉藤健一郎著、岩波ジュニア新書784)は授業及び課題レポートで使用しますので購読し事前学習願います。
『銃・病原菌・鉄』(ジャレド・ダイアモンド著、草思社文庫)は、後期の授業に使用しますので、夏休みに購読することを薦めます。他の著作も、エネルギー、知識、文明の領域での変化に関する興味深い著作物ですので、読むことを薦めます。
日本経済新聞を読むようにしてください。文科系・理科系の意識にとらわれることなく、科学・技術にも大いに興味を持って、学習願います。また、授業での発表・ディスカッションの場もありますので、積極的に参加してください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション |
第2回 | イノベーションとはなにか 総論1 イノベーションとはなにか、その歴史 総論2 複雑な社会経済システムとイノベーション |
第3回 | ワークショップ:各領域のイノベーションの動態分析 いろいろな時間軸でのイノベーションの動態分析 日本の戦前・戦後150年のイノベーションの歴史総括 |
第4回 | 知識・情報分野とイノベーション(第4回から第9回) 現場から その1:企業経営者の経験談 |
第5回 | 電話・電信 / その発明と革新 |
第6回 | 真空管からトランジスターへ / 半導体産業の誕生と発展 シリコンバレー / ハイテク聖地の歴史 |
第7回 | パーソナル・コンピュータ / 誕生と進化 |
第8回 | 現場から その2:知識・情報分野とイノベーション |
第9回 | インターネット/勃興と発展 現在進行中の知識・情報革命 |
第10回 | エネルギー分野 / 同分野のイノベーションの歴史と現状(1) 技術の役割と課題(事例:原子力発電その光と影) |
第11回 | エネルギー分野 / 同分野のイノベーションの歴史と現状(2) 技術の役割と課題(事例:戦争と技術の問題) |
第12回 | 医療・バイオ分野とイノベーション DNA / その発見から 現在の応用 |
第13回 | 現場から その3:医療・ヘルスケア分野とイノベーション |
第14回 | 医療・バイオ分野とイノベーション/『がん』が治る日に向けてのイノベーション |
第15回 | イノベーションの期待される社会問題解決と課題 イノベーションと国・企業・人のあり方 (まとめ) |