| 担当者 | ||
|---|---|---|
| 単位・開講先 | 選択 2単位 [経済学研究科 経済学専攻] | |
| 科目ナンバリング | ||
この講義は、租税を租税法や会計を始め幅広い分野から総合的に理解し、望ましい租税政策のありかたを考察する院
生向けの科目です。
法人税、消費税、資産税等について理論的根拠、条文の解釈、税実務、課税を巡る立法、行政、司法制度の基礎を理解し、あるべき租税政策を根拠づけながら議論できるようになること。
出席状況、予習・復習の積極的取組み、ディスカッション、テキストや税務事例の発表等により総合的に評価します。
| 種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
|---|---|---|---|
| 教科書 | 租税法概説（第3版） | 中里実他編 | 有斐閣 |
| 参考文献 | 租税法判例六法 第4版 | 中里実編 | 有斐閣 |
| 参考文献 |
テキスト等を事前に読んで予習をしておいて下さい。授業で取り上げない箇所も興味のあるところから積極的に読み込んで下さい。
租税政策特論Ⅰと租税政策特論Ⅱを合わせて受講することが望ましい。
| 回 | 授業内容 |
|---|---|
| 第1回 | 法人税の意義（租税政策特論Ⅰの復習） 会社法・企業会計と法人税の関係 確定決算主義 損金経理 公正処理基準 法人の所得計算 収益費用アプローチ 所得の金額の計算 |
| 第2回 | 法人の所得計算 益金の意義 収益の帰属事業年度 収益の認識基準 権利確定主義 |
| 第3回 | 法人の所得計算 損金の意義 損金の帰属事業年度 売上原価 販売費および一般管理費 減価償却費 損失 損金算入の制限 |
| 第4回 | 繰越欠損金 法人税の税額計算 法人税の申告と納付手続 |
| 第5回 | 組織再編税制の意義 グループ法人税制 グループ通算制度 |
| 第6回 | 租税の理論的考察 法と経済学 最適化問題 インセンティブ 合理的行動とゲーム論 税制改正のプレーヤー 税法改正の目的と結果 納税者と役人 |
| 第7回 | 消費税の特徴と分類 消費税法の構造 納税義務者 課税標準 税額の計算と仕入税額控除 |
| 第8回 | 消費税（続） 申告と納付手続 複数税率とインボイス方式・適格請求書 消費課税と税制改革 |
| 第9回 | 資産税 相続税の意義 財産の評価 相続税の課税標準と税額の計算 |
| 第10回 | 資産税 贈与税の意義 贈与税の課税標準と税額の計算 相続税と贈与税の国際的側面 |
| 第11回 | 固定資産税 固定資産税の制度 固定資産税における土地・家屋の評価 償却資産税 固定資産税の税率・免税点 |
| 第12回 | 国際課税 国家権力と課税管轄権 租税条約の役割 非居住者・外国法人の課税 恒久的施設とは何か ソースルールの意義 国際的二重課税とその排除 外国税額控除方式と国外所得免除方式 |
| 第13回 | 国際課税 節税インセンティブへの対抗 租税負担割合の世界的傾向 国際課税の展開 無形資産 電子商取引 租税条約を通じた情報交換他 |
| 第14回 | 来年度税制改正についての議論 税制改正大綱（予定） |
| 第15回 | 租税政策特論Ⅱのまとめ |
