担当者 | 飯塚 陽介教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [政治学科] | |
科目ナンバリング | MAN-102 |
本講義は大学で学ぶ経営学に関する諸知識のうち特に戦略論と組織論に関する基礎的な用語と考え方を学ぶことを目的としています。基本的には講義形式で授業は進められます。
秋学期は、企業のマネジメントを構成する諸問題のうち、企業による組織のマネジメントに関する諸問題を取り扱います。具体的には、組織行動や組織構造に関する基礎知識を広く学びます。春学期で論じたように、企業が成長・存続していく上では、外部環境に適切に反応していくことが必要となります。ただし、このような企業の対外適応行動においては、集団を構成する各個人のやる気を引き出し、その努力をうまく活用する工夫もまた必要となります。本講義では、企業経営者が組織をマネジメントしていく上で考慮すべき基本的な論理について学習します。
到達目標(1)企業経営について考える上で必要な基本的な論理を習得する。
到達目標(2)経営学についての学習を継続的に実施している。
到達目標(3)獲得した知識を活用して実際の事例を解釈できる。
評価基準(1)期末テストの点数(70%)(評価方法(1)と関連)
評価基準(2)小テストの点数(20%)(評価方法(2)と関連)
評価基準(3)映画課題提出物の評価(10%)(評価方法(3)と関連)
授業期間中に2回実施する小テストと期末テストを総合的に評価します。また、講義中には映画を題材とした講義内論述課題も実施する予定です。こちらも評価の対象となります。小テスト・期末テストともに「テキスト」・「講義中の配布物(小テスト及びその解答など)」を除いて持ち込み不可とします。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 『経営組織:経営学入門シリーズ』 | 金井寿宏 | 日本経済新聞社 |
参考文献 | 『組織デザイン』 | 沼上幹 | 日経文庫 |
本講義の内容は、企業経営に限定されず、「組織」という非常に普遍的で我々にとって身近な存在と関連しています。従って、本講義を受講する皆さんには、講義で学んだ概念や理論を用いて自分の周囲の集団や組織(家族・部活動・サークルなど)を観察することをお勧めします。講義で学んだキーワードについて、MELICの資料を活用して多彩な視点から学習し、ノートに整理することで理解は格段に深まるでしょう。
本講義では印刷した資料を講義冒頭に配布します。欠席者には後日配布はしませんので注意してください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 講義「講義の進め方についてのオリエンテーションおよび講義の概要」。 |
第2回 | 講義「モチベーション(1)」(主にモチベーションの内容理論について論じます)。 |
第3回 | 講義「モチベーション(2)」(主にモチベーションの過程理論について論じます)。 |
第4回 | 講義「インセンティブ・システム」。 |
第5回 | 小テスト(第1回)、講義「コミットメント」。 |
第6回 | 講義「グループダイナミクス」。 |
第7回 | 映画鑑賞「12人の怒れる男」、論述課題(前回の講義内容を活用して、映画の内容に関する論述課題に答えてもらいます)。 |
第8回 | 講義「映画課題の解説」、講義「コンフリクト」。 |
第9回 | 講義「リーダーシップ」。 |
第10回 | 小テスト(第2回)、講義「組織構造論入門」(組織形態の3つの基本型などについて学びます)。 |
第11回 | 講義「組織構造の基本(1)」(分業と標準化について学びます)。 |
第12回 | 講義「組織構造の基本(2)」(ヒエラルキーとそれ以外の調整手段について学びます)。 |
第13回 | 講義「制度と文化」(組織アイデンティティ論、企業文化論、組織文化論、新制度派組織理論について学びます)。 |
第14回 | 講義「残されたトピック」(組織開発、業務チームのマネジメント、ビックファイブ・モデル、コントロール、バリューチェーン・マネジメントなどについて学びます)。 |
第15回 | 期末テスト+講義「秋学期の講義のまとめ」。 |