観光調査法Ⅱ
担当者花井 友美教員紹介, 小笠原 永隆教員紹介, 飯塚  遼教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [観光経営学科]
科目ナンバリングSTS-102

授業の概要(ねらい)

 「観光」という現象を理解するのに調査は有用な手法である。しかし、適切な方法で実施しないと、誤った結論を導くことがある。本授業では、データの集計方法、単純記述統計、クロス集計の意義とやり方について説明する。その上で、受講者は、PC実習形式で質問紙調査のデータをExcel入力、集計し、集計表やグラフを作成していく。そして、グループワークによるディスカッションを通し、実習時に作成した集計表やグラフから何が読めとれるか考察していく。最後に調査報告書として各自まとめて提出する。
※本講義で用いる質問紙は観光調査法Ⅰで検討した項目案を基に授業内で作成、実施する。
※学修効果の促進のため、授業は講義形式とPC実習形式をミックスして行う。受講者はExcelのインストールされたパソコンを用意し、課題に取り組むこと。
※授業はWindows版のExcel(2016/2019以上)の画面で説明する。

授業の到達目標

質問紙データをExcelに入力することができる。
 ・回答形式に応じた形でデータをExcelに入力できる。
Excelを使い、単純記述統計を算出することができる。
 ・COUNTIF関数、ピボットテーブル機能を使った度数分布表を作成できる。
 ・Excelのグラフ機能を使い、円グラフ、棒グラフを作成できる。
 ・Excelの関数を使い、平均値や中央値、最大値、最小値などを算出できる。
Excelを使い、質問項目間の関連性を検証することができる。
 ・COUNTIFS関数、ピボットテーブル機能を使ったクロス集計表を作成できる。
 ・クロス集計の結果を説明することができる。
分析結果の調査報告書を作成できる。
 ・分析した結果を図表を使い、わかりやすく文章で記述・説明できる。

成績評価の方法および基準

授業内の実習課題(実習課題・ワークシート課題・小テストなど) 60%
レポート(調査報告書)×2回 40%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献(2014)『Excelによるアンケート調査の第一歩』辻 義人ナカニシヤ出版

準備学修の内容

授業後には、授業内容や授業中に指示された事項について復習すること。
授業内提示する課題(例:表や図の作成、作成た図表の解釈レポート)について翌週の授業までにLMS経由で提出すること。

その他履修上の注意事項

学修効果の促進のため、授業は講義形式とPC実習形式をミックスして行う。講義時とPC実習時で教室が異なるので注意すること。
講義時の私語及び雑談は厳禁。
PC実習時はExcelを使い、集計表やグラフを作成する。Excel操作が苦手な者や初めてExcelを使う者は、この授業を通して、Excelを使えるようになって欲しいと思う。そのため、わからないことがある場合は必ず教員に質問すること。
また、授業内で作成したファイルは各自バックアップを取得しておくこと。
受講者の内容理解度などにより、授業の進捗具合は変更の可能性がある。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション/データの説明【講義形式】
第2回Excelの基本操作とデータの入力【実習形式】
第3回単純記述統計の説明と度数分布表の作成【実習形式】
第4回度数分布表の作成~ピボットテーブル【実習形式】
第5回円グラフ、棒グラフの作成と基本統計量の算出【実習形式】
第6回度数分布表の解釈と考察【演習形式】
第7回単純記述統計の報告書の作成【実習形式】
第8回クロス集計の説明【講義形式】
第9回仮説の設定と結果の予想【演習形式】
第10回クロス集計表の作成~COUNTIFS関数【実習形式】
第11回クロス集計表の作成~ピボットテーブル【実習形式】
第12回クロス集計表の解釈【実習形式】
第13回クロス集計の報告書の作成【演習形式】
第14回単純記述統計の報告書のポイントの解説【講義形式】
第15回クロス集計の報告書のポイントの解説【講義形式】