会計学原理Ⅰ
担当者徳山 英邦教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングACC-103

授業の概要(ねらい)

 会計は、「ビジネスの言語」と呼ばれています。会計学原理Ⅰでは、会計の目的、財務諸表(会計データ)の見方と会計システムを学修します。講義方法は、当日の学修テーマを概説し、演習問題で具体的課題箇所を実感してもらった上で、再度その学修意義を解説する手順で行います。会計の土台は複式簿記です。春期は、簿記の理解に根差した理解のために、簿記の記帳実践と関連づいた授業になります。

授業の到達目標

 財務諸表の理解を深めることを目標とします。主に、(1)財務諸表(貸借対照表、損益計算書)の必要性と特徴(ストックとフロー)、(2)財務諸表の構成要素の理解、(2)財務諸表の相互関連と計算原理の把握、(3)制度的基盤(基準や法規)を把握することを目標とします。

成績評価の方法および基準

 授業中に行う小テストや課題の提出状況・受講態度(35%)と定期試験の成績(65%)を目安に総合的に判断します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『会計学・簿記入門』(第14版)新田忠誓、他著白桃書房
参考文献 『基本から学ぶ会計学』近田典行、他著中央経済社

準備学修の内容

 授業中に配布するプリントを自分で解き、各回の学修事項をイメージ化し、作図化してください。初めて出会った専門用語の定義を書いてみてください。また、教科書と関連づけて反復して理解するように努めてください。会計学の習得には、自ら実践的に学ぶことが必要です。

その他履修上の注意事項

 計算機、3色ペン、各回に配布済みのプリントを毎回持参して下さい。理解度確認を目的とした小テスト(約30分)を1、2回程度実施します。

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンス(授業の進め方、成績評価、履修上の留意点)、学修の必要性
第2回 家計のパイの拡大と分配、そして企業のパイの拡大と分配
第3回 家計簿(収支計算)と企業会計(発生主義会計)の共通点と相違点
第4回 複式簿記の基礎:階梯式計算と勘定式計算、ダブルエントリー・システム
第5回 損益計算書と貸借対照表、そして利害関係者の誘因と貢献
第6回 企業活動と経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報技術)
第7回 企業資本の委託・受託と会計システム(投資・消費及び浪費、出資・融資及び収益獲得活動の捕捉)
第8回 企業の財務諸表の入手方法と活用事例(損益計算書と貸借対照表の表示様式)
第9回 簿記一巡の流れと貸借対照表、損益計算書のつながり方(利用者と作成者の視点)
第10回 損益計算の基本原則(収益の実現と費用の発生、費用収益対応の原則)
第11回 資産測定の基本原則(取得原価主義と費用配分の原則)
第12回 財務諸表の相互関連(表示様式とルール)
第13回 株式会社と会計(所有と経営の分離、株主有限責任制、直接金融と間接金融)
第14回 株主資本等変動計算書とキャッシュ・フロー計算書の役割
第15回 学修内容のまとめ