コンピュータ・ネットワーク解析法
担当者藤田 昌克教員紹介
単位・開講先選択必修B  2単位 [社会学科]
科目ナンバリングPOI-301

授業の概要(ねらい)

 現代社会においては、人、モノ、情報などが複雑に結びくことでネットワークを構成し、さまざまな現象を引き起こしています。例えば、SNSによる炎上、新型コロナウィルスを始めとする伝染病の感染、H Pの相互リンク、企業間の取引実績などのように、データや情報が流れるネットワークの構造が我々の生活に大きな影響を与えています。
 本授業ではコンピュータを用いた社会シミュレーションを行うことにより、ネットワーク上を流れるデータの振る舞いやその影響を分析する手法を修得します。合わせて分析を行うためのコンピュータ利用の基礎について学習します。

授業の到達目標

(1)現代社会の複雑な「つながり」をモデル化するための手法を理解し、そのモデル上での情報の流れをコンピュータにより分析できる
(2)(1)の分析を支えるコンピュータネットワーク、ツール群、データの管理法、などを理解し利用できる

成績評価の方法および基準

毎回の課題( 4 0%) 、学期末テスト( 6 0%)を総合して評価します。(ただし学期末テスト受験には、授業への必要回数以上の出席が必須です。詳細は開講時に指示します)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『マンガでわかる複雑ネットワーク』右田正夫、今野紀雄著ソフトバンククリエイティブ
参考文献その他の参考資料は、授業内で適宜紹介します。

準備学修の内容

課題は授業の翌々日までに提出してください。また、授業を欠席した場合も同様の締切とします。テキストや授業資料を参照し、期限までに提出してください。

その他履修上の注意事項

・社会シミュレーション実行にあたってはツールを利用しますが、自分で簡単なプログラムを書く必要があります。( 「プログラミング実習」を履修していること、もしくは相応の知識があること。PC環境準備に不安のある学生は必ず第1週に相談してください)
・授業は積み上げ式に進みます。やむを得ず欠席した場合には、授業資料やテキストを参照することで、必ず欠席回の授業内容を理解しておくようにしてください。
・教室設備の都合上、定員を設けます。第1週に受講意思を確認するので、必ず出席してください。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション
第2回ネットワーク分析概要
第3回コンピュータネットワークの基礎
第4回ネットワークの特徴量(1) 次数と頂点間距離
第5回ネットワークの特徴量(2) クラスター係数
第6回規則的なネットワーク
第7回ランダム・グラフ
第8回スモールワールド
第9回スケールフリー・ネットワーク
第10回さまざまなネットワーク
第11回社会シミュレーション(1) ミームの拡散
第12回社会シミュレーション(2) ネットワークシミュレータ
第13回社会シミュレーション(3) ネットワークシミュレーションプログラム
第14回社会シミュレーション(4) ネットワークシミュレーション事例
第15回まとめ