楷書研究Ⅱ
担当者藤森 大雅
単位・開講先選択  2単位 [日本文化学科]
科目ナンバリングJLN-104

授業の概要(ねらい)

 日常生活の中で最も馴染みのある楷書を実技と講義の両面から総合的に学習し、文字文化に対する理解を深めることを目的とする。
 Ⅱでは中国・魏晋南北朝時代の楷書をとりあげ、楷書の様式美とその表現技法を習得する。また、楷書に関連する歴史や文化的背景についても理解を深める。書道経験の有無は問わない。

授業の到達目標

(1)古典の特徴を理解し、臨書することができる。
(2)各古典の技法の違いを理解し、説明できる。
(3)半紙や半切などに古典に基づいた楷書の表現をすることができる。

成績評価の方法および基準

 (1)臨書課題の提出(50%)、授業への参加度を含めた平常点(50%)で評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書特定のテキストは使用せず、プリントを配布する。
参考文献『書道テキスト 楷書』(二玄社)
参考文献『書の古典と理論』(全国大学書道学会編)

準備学修の内容

 事前に参考文献を熟読して臨む。授業後は配布、および紹介した資料をもとに学習の深化を図る。

その他履修上の注意事項

 ・書道用具の準備。
  (これから購入する学生は初回で指示する用具を購入することが望ましい。)
 ・遅刻や無断の途中退出は認めない。
 ・主体的な取り組みを期待する。
 ・スマートフォンやタブレット端末は机上に置かず、カバン等にしまうこと。授業中の使用は禁止する。

授業内容

授業内容
第1回授業の概要について
第2回鍾繇「薦季直表」を学ぶ(2字書)
第3回鍾繇「薦季直表」を学ぶ(4字書)
第4回鍾繇「薦季直表」を学ぶ(5字書)
第5回王羲之「楽毅論」を学ぶ(2字書)
第6回王羲之「楽毅論」を学ぶ(4字書)
第7回王羲之「楽毅論」を学ぶ(5字書)
第8回「高貞碑」を学ぶ(2字書)
第9回「高貞碑」を学ぶ(4字書)
第10回「高貞碑」を学ぶ(5字書)
第11回鄭道昭「鄭羲下碑」を学ぶ(2字書)
第12回鄭道昭「鄭羲下碑」を学ぶ(4字書)
第13回鄭道昭「鄭羲下碑」を学ぶ(5字書)
第14回古典を生かした楷書表現2 変形の書き方を学ぶ
第15回古典を生かした楷書表現2 まとめ