楷書研究Ⅰ
担当者藤森 大雅
単位・開講先選択  2単位 [日本文化学科]
科目ナンバリングJLN-103

授業の概要(ねらい)

 日常生活の中で最も馴染みのある楷書を実技と講義の両面から総合的に学習し、文字文化に対する理解を深めることを目的とする。
 Ⅰでは中国・唐代の楷書をとりあげ、臨書を中心に基本的な技法を習得する。また、美しい楷書を書くための知識についても理解を深めていく。書道経験の有無は問わない。

授業の到達目標

 (1)楷書の特徴を説明できる。
 (2)古典の特徴を理解し、臨書できる。
 (3)修得した技法や知識を生かし、表現(作品制作)をすることができる。

成績評価の方法および基準

 (1)臨書課題の提出(50%)、授業への参加度を含めた平常点(50%)で評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書特定のテキストは使用せず、プリントを配布する。
参考文献『書道テキスト 楷書』(二玄社)
参考文献『書の古典と理論』(全国大学書道学会編)

準備学修の内容

 事前に参考文献を熟読して臨む。授業後は配布、および紹介した資料をもとに学習の深化を図る。

その他履修上の注意事項

 ・書道用具の準備。
  (これから購入する学生は初回で指示する用具を購入することが望ましい。)
 ・遅刻や無断の途中退出は認めない。
 ・積極的な取り組みを期待する。

授業内容

授業内容
第1回授業の概要、楷書の特徴について
第2回楷書の基本点画を学ぶ
第3回欧陽詢「九成宮醴泉銘」の書(2字書)を学ぶ
第4回欧陽詢「九成宮醴泉銘」の書(4字書)を学ぶ
第5回臨書作品の制作と方法を学ぶ
第6回虞世南「孔子廟堂碑」(臨書作品)練習
第7回虞世南「孔子廟堂碑」(臨書作品)まとめ
第8回褚遂良「雁塔聖教序」(4字書)を学ぶ
第9回褚遂良「雁塔聖教序」(6字書)を学ぶ
第10回褚遂良「雁塔聖教序」(8字書)を学ぶ
第11回顔真卿「顔氏家廟碑」を学ぶ(4字書)
第12回顔真卿「顔氏家廟碑」を学ぶ(6字書)
第13回顔真卿「顔氏家廟碑」を学ぶ(8字書)
第14回 古典を生かした表現 色紙の書式を学ぶ
第15回 古典を生かした表現 色紙の書き方を学ぶ