担当者 | 藤井 隆至 | |
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単位・開講先 | 必修 4単位 [経済学研究科 経済学専攻] | |
科目ナンバリング |
日本経済論演習は、日本経済論と演習という2つの要素で構成されます。
日本経済論という要素について説明しますと、この授業では、日本経済のさまざまな側面を歴史主義の観点から接近します。今日の日本経済は明治時代以降に大枠が形成されたと考えてよいので、この授業では、明治から今日までの日本経済を対象とします。現実の日本経済を分析しさまざまな国民的課題に取り組む能力を育てるための科目ではありますが、大学院での授業ですので、学士課程よりもさらに高度な専門性を有する人材の育成を可能とする内容にします。
この授業では、以下の点に重きをおきます。①いまの日本経済の国民的課題は何かという観点で過去の歴史を分析する。②日本経済は世界各国との国際関係のなかで形成されてきたことから、国際的視野をもつ日本経済分析をおこなう。③いまの日本経済は明治以降に骨格が作られているという認識のもとに、時代としては明治以降を対象とする。④それぞれの時代にはそれぞれの国民的課題があり、その課題を解決するために経済政策が実施されたが、その政策が新たな国民的課題を作り出すことになったという歴史観で授業を組み立てる。
もうひとつの、演習という要素について説明しますと、学生が修士論文、博士論文を作成するための論文指導の授業となります。各学生は、自分の修士論文、博士論文のテーマを定め、それにもとづいた修士論文、博士論文を定められた期日までに作成するのですが、その作成を私が指導する科目となります。学生の主体的な学びが求められるのは自明のことで、論文のプレゼンテーションをおこなうのはもちろんのこと、関連する施設等にフィールドワークに出かけたりもします。そうした研究成果をもとに、他の演習生とディスカッションしたりグループワークをしたりして、各学生の論文の完成度を高めます。
日本経済を歴史主義の観点で分析し、解決すべき今日の国民的課題は何か、何がその原因なのか、等を自分で見つけだし、自分のことばで把握し文章化する能力を修得します。それは同時に、他者によく理解できるように説明する能力を修得することでもあります。
15回の授業への貢献度点(5点×15回)と学期末のレポート点(25点)との合計点によります。各学生が、修士論文、博士論文の完成に向けた取り組みをどのくらい進めているかを成績評価の基準とします。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | ガイダンスのときに受講生の学問的関心をお尋ねします。 それにもとづいて関連文献を選定します | ||
参考文献 |
私の演習では、準備学習のほうが質の面でも時間の面でも、はるかに大きな比重を占めます。学生自身の学問的関心と私の指導にもとづいて、関連する資料の調査や、論文の執筆に取り組んでください。調査の成果や執筆された論文に基づいて指導します。自分は修士論文、博士論文で何を明らかにしたいのか、それをたえず自問しながら準備学習することが重要です。
論文にはオリジナリティが要求されます。日本経済の国民的課題は何か、どのような意味でそれが課題なのか、そのことをたえず考えながら研究を深めてください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス |
第2回 | 論文の中間報告―プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク・フィールドワーク ① |
第3回 | 論文の中間報告―プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク・フィールドワーク ② |
第4回 | 論文の中間報告―プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク・フィールドワーク ③ |
第5回 | 論文の中間報告―プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク・フィールドワーク ④ |
第6回 | 論文の中間報告―プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク・フィールドワーク ⑤ |
第7回 | 論文の中間報告―プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク・フィールドワーク ⑥ |
第8回 | 論文の中間報告―プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク・フィールドワーク ⑦ |
第9回 | 論文の中間報告―プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク・フィールドワーク ⑧ |
第10回 | 論文の中間報告―プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク・フィールドワーク ⑨ |
第11回 | 論文の中間報告―プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク・フィールドワーク ⑩ |
第12回 | 論文の中間報告―プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク・フィールドワーク ⑪ |
第13回 | 論文の中間報告―プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク・フィールドワーク ⑫ |
第14回 | 論文の中間報告―プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク・フィールドワーク ⑬ |
第15回 | 論文の中間報告―プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク・フィールドワーク ⑭ |
第16回 | 論文の中間報告―プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク・フィールドワーク ⑮ |
第17回 | 論文の中間報告―プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク・フィールドワーク ⑯ |
第18回 | 論文の中間報告―プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク・フィールドワーク ⑰ |
第19回 | 論文の中間報告―プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク・フィールドワーク ⑱ |
第20回 | 論文の中間報告―プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク・フィールドワーク ⑲ |
第21回 | 論文の中間報告―プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク・フィールドワーク ⑳ |
第22回 | 論文の中間報告―プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク・フィールドワーク ㉑ |
第23回 | 論文の中間報告―プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク・フィールドワーク ㉒ |
第24回 | 論文の中間報告―プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク・フィールドワーク ㉓ |
第25回 | 論文の中間報告―プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク・フィールドワーク ㉔ |
第26回 | 論文の中間報告―プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク・フィールドワーク ㉕ |
第27回 | 論文の中間報告―プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク・フィールドワーク ㉖ |
第28回 | 論文の中間報告―プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク・フィールドワーク ㉗ |
第29回 | 論文の中間報告―プレゼンテーション・ディスカッション・グループワーク・フィールドワーク ㉘ |
第30回 | 総括 |