地理学研究
担当者吉野  裕教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [文学研究科 日本史・文化財学専攻]
科目ナンバリング

授業の概要(ねらい)

日本には約400の離島が存在しています。20世紀以降、人文地理学の分野において、日本の離島に関する研究が盛んに行われるようになりました。これは、人文地理学が「離島の個性」を様々な面から捉えることが得意であるという学問分野の性質によるものです。この授業では最初に、これまでの人文地理学の研究成果をもとに、日本の離島に関する研究の動向について説明をします。次に、日本の離島の自然・産業・文化の概要、ならびに、「島社会」がどのように維持されてきたか(あるいは、いかなる変貌を遂げてきたか)について地域ごとに解説を行います。

授業の到達目標

①日本の離島に関する研究の動向を理解し、その概要を説明できる。
②日本の離島の自然・産業・文化の概要、ならびに、これらの経年的な変化を人文地理学的視点(歴史地理学的・文化地理学的視点)から説明できる。

成績評価の方法および基準

試験の結果(80%)と受講態度(20%)をもとに成績を評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書なし
参考文献『離島研究Ⅰ~Ⅵ』2005~2018年平岡昭利ほか編海青社

準備学修の内容

・事前に、各回で扱う離島に関する書籍を図書館などで探し、読んでください。

その他履修上の注意事項

・受講者の人数に応じて、授業内容・形式を変更する場合があります。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス、受講上の諸注意
第2回「離島」とは何か?
第3回離島に関する研究の動向①先行研究の概要
第4回離島に関する研究の動向②残された課題
第5回伊豆諸島①自然・産業・文化
第6回伊豆諸島②研究の紹介
第7回芸予諸島①自然・産業・文化
第8回芸予諸島②研究の紹介
第9回隠岐諸島 研究の紹介
第10回長崎県の離島 研究の紹介
第11回奄美諸島①自然・産業・文化
第12回奄美諸島②研究の紹介
第13回宮古島 研究の紹介
第14回八重山諸島 研究の紹介
第15回まとめと試験