演習Ⅱ
担当者
単位・開講先必修  2単位 [経済学科]
科目ナンバリングSEM-302

授業の概要(ねらい)

 アントレプレナーシップとはアントレプレナー(企業家)によって主体的に行われる、新たな事業機会を発見、追求するプロセスです。日本では長期的にも、国際的に見ても、アントレプレナーシップと新事業創出が低迷しています。このため、アントレプレナーシップの促進は日本経済再興の処方箋として多くの期待を集めてきました。
 アントレプレナーシップは、必ずしも新規企業の立ち上げのみに限られるものではなく、既存企業の新規事業進出(コーポレート・アントレプレナーシップと呼ばれます)、社会的領域における起業(ソーシャル・アントレプレナーシップ)も含むものです。アントレプレナーシップは起業家個人のキャリア形成意欲を満たすものだけでなく、イノベーションを創出し、人々に新たな雇用を提供することで、経済と社会に確かな貢献を行っています。
 本演習ではアントレプレナーシップ、イノベーションと経済に関し主体的に把握するための知識と考え方を習得します。秋学期はグループ研究の準備に取り掛かります。

授業の到達目標

 ① アントレプレナーシップとイノベーションについて経済的な把握ができる
 ② アントレプレナーシップとイノベーションについて分析の方法論について理解している
 ③ アントレプレナーシップとイノベーションについて政策的な位置づけを説明できる
 ④ アントレプレナーシップとイノベーションについて政策的・実務的な論点を整理できる
 ⑤ アントレプレナーシップとイノベーションについて発表と質疑応答、討論が十分にできる

成績評価の方法および基準

 演習での発表の成果と、質疑応答や討論への参加を考慮して評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書初回に皆の関心を聞き、テキストを選びます。
参考文献『アントレプレナーシップ入門』、2004年D.J.ストーリー(忽那・安田・高橋訳)有斐閣
参考文献『年収は「住むところ」で決まる―雇用とイノベーションの都市経済学』、2014年E. モレッティ(池村千秋訳)プレジデント社
参考文献『<起業>という幻想:アメリカン・ドリームの現実』、2011年S.シェーン(谷口功一・中野剛志・柴山桂太訳)白水社

準備学修の内容

 報告者は、パワーポイントで資料を作成します。

その他履修上の注意事項

 演習では自らの発表の責任を果たす必要がありますが、他のメンバーが発表する回でも建設的なコメントをしてあげましょう。

授業内容

授業内容
第1回 オリエンテーション
第2回 グループ研究:先行研究の整理(1)
第3回 グループ研究:先行研究の整理(2)
第4回 グループ研究:先行研究の整理(3)
第5回 グループ研究:リサーチクエスチョンの設定(1)
第6回 グループ研究:リサーチクエスチョンの設定(2)
第7回 グループ研究:リサーチクエスチョンの設定(3)
第8回 中間発表会
第9回 グループ研究:データの整理・分析(1)
第10回 グループ研究:データの整理・分析(2)
第11回 グループ研究:データの整理・分析(3)
第12回 グループ研究:分析結果のまとめ(1)
第13回 グループ研究:分析結果のまとめ(2)
第14回 グループ研究:分析結果のまとめ(3)
第15回 最終発表会