担当者 | 渡辺 和典 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [総合基礎科目] | |
科目ナンバリング | PHE-102 |
【芸術の哲学】
人類の文化を特徴づける活動として芸術活動をあげることができる。時代や地域によってさまざまな形態の芸術が生まれてきた。それと同時に、芸術という営為そのものに対する哲学的な問い、例えば、「芸術とはそもそもなんであるのか」、芸術作品に表現される「美(美しさ)」とはなんであるのか、こうした問いが提出され、考察されてきた。このような芸術に関する問いを、哲学的な観点から検討するのが、本講義の趣旨である。そのさい、とりわけヨーロッパの芸術作品を、映像資料をも参照しながら、美とはなにか、崇高とはなにか、さらには芸術と技術の関係、複製芸術の可能性などの問題を、さまざまな哲学者の思索を紹介しながら考えてみたい。
*遠隔授業にともない、芸術のテーマに加えて、前期では扱えなかった哲学者の基本的思想を論じる可能性もある。また、遠隔授業はオンデマンド型となる。
・芸術をめぐる様々な問題を、その哲学的、歴史的な文脈を顧慮しつつ、説明することができる。
・哲学的な考えや背景を学ぶことによって、芸術作品を新たな視角から鑑賞し、解釈することができる。
試験(100%) 試験欠席者は、0点の評価となるので注意すること。
*遠隔授業が続く場合は、ウェブ上での試験になる予定。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | とくになし | ||
参考文献 | 適宜、授業内で紹介する |
・講義内で指示した参考書に関しては可能な限り読んでおくこと。
・配布資料を読み込み、疑問点、質問などをノートしておくこと。
対面授業の場合は以下の点に留意すること
・欠席や遅刻は止むを得ない場合は例外として、必ず定時に着席していること。
・必ず学生書を所持するようにすること。
・受講希望者は必ず1回目の授業に出席すること。
・授業計画はあくまでも計画であるため、適宜変更する可能性がある。
遠隔授業の場合は、原則、本来の授業日時にウェブにアクセスすること。
*対面、遠隔授業を問わず、授業内容および進度はあくまでも目安であるため、適宜変更の可能性があることを理解した上で受講すること。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション(講義の進め方、評価、試験等の説明など) |
第2回 | プラトンの芸術論(イデア論と美) |
第3回 | プラトンの芸術論(芸術と教育) |
第4回 | プロティノスの芸術論(ミメーシス論の展開) |
第5回 | トマス・アクィナスの創造論と想像力の問題 |
第6回 | カント美学の問題(「美しさ」とはどのようなことか) |
第7回 | カント美学の問題(「崇高」とはどのようなことか) |
第8回 | ハイデッガーの芸術論と技術論(芸術と技術の関係性と、その現代における現れ) |
第9回 | ロラン・バルトの写真論 |
第10回 | ベンヤミンの複製芸術論(映画と写真と古典的芸術との違い) |
第11回 | ベンヤミンのクレー論(芸術と歴史哲学) |
第12回 | バタイユの芸術論(芸術の誕生と起源の問題) |
第13回 | 芸術作品における半人半獣のモチーフを考える |
第14回 | 芸術と価値の問題 |
第15回 | 総括 |