情報の社会史
担当者田所 承己教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [社会学科]
科目ナンバリングSOC-318

授業の概要(ねらい)

 この授業では、音楽、映像、音声、文字などさまざまな情報のやり取りが、社会をいかに構成し、社会にいかに影響を与え、社会からいかに影響を受けているのか、社会学的視点から多面的に理解することを目的とします。
 そのために、講義スケジュールは大きく2つのパートから構成されます。(1)情報をメディアの視点から捉え、テレビ、音楽メディア、ラジオ、電話、出版といった私たちに身近なメディアの近年の歴史的変動を採り上げ、私たちの常識的なメディア観を再検討します。(2)情報社会の社会学的意味を幅広く捉えるために、時間性、空間性、うわさ、ネットワーク、監視、ビッグデータといった多様な理論的視点を掘り下げます。

授業の到達目標

 (1)各メディアの社会史的変動を社会学的な観点から説明できる。
 (2)情報社会の理論的ポイントについて社会学的用語を用いて説明できる。
 (3)メディアや情報社会の問題や展望について、自分なりに分析して表現できる。

成績評価の方法および基準

 ・リアクションペーパー:40%
 ・小レポート:60%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『メディア文化論』(2012年)吉見俊哉有斐閣
参考文献『うわさとは何か』(2014年)松田美佐中央公論新社

準備学修の内容

 ・各回の授業内容に即したリアクションペーパーの記入
 ・課題小レポートの作成

その他履修上の注意事項

 ・この講義はオンライン授業です。
 ・授業計画は、受講生の関心や社会情勢によって適宜変更します。

授業内容

授業内容
第1回 オリエンテーション
第2回 テレビ・バッシングの社会史
第3回 電話の社会史
第4回 携帯電話の社会史
第5回 ラジオの社会史
第6回 映画の社会史
第7回 出版と読書の現代史
第8回 中間まとめ
第9回 情報社会と時間性・空間性
第10回 うわさの理論(1)
第11回 うわさの理論(2)
第12回 情報交換のネットワーク
第13回 ネット社会と監視社会
第14回 ユビキタスとビッグデータの功罪
第15回 まとめ