法哲学Ⅱ
担当者長谷川 陽子教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [法律学科 2017年度以前]
科目ナンバリングFUL-304

授業の概要(ねらい)

本講義では、法の根本問題に関わる現代法哲学の展開を概括します。原理的・理論的な考察を必要とする法の根本問題とはいかなるものであり、それにかかわる法哲学的議論の状況がどのようになっているかについて解説します。法の全体像と法に関する基本的な考え方を理解することで、法実務や法実践の場における姿勢の基礎を構築します。

授業の到達目標

①法の現状と法哲学のかかわりについて理解することができる。
②法哲学における議論の焦点を把握することができる。

成績評価の方法および基準

学期末の論述式試験を中心に評価します。出席確認を兼ねた感想シートを配布し、内容に応じて加点をします。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『法哲学』2014年瀧川 裕英・宇佐美 誠・大屋 雄裕著 有斐閣
参考文献

準備学修の内容

授業の該当箇所の教科書とレジュメ内容などの予習・復習を行ってください。
関心を持った原典については、各自で読み進めるようにしてください。

その他履修上の注意事項

内容の連続性から法哲学Ⅰと継続して受講することが望ましいです。
講義中は、他人への迷惑行為および私語を禁じていますので、該当の場合には退室をお願いしています。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション:全体の概観 法哲学Ⅱ/Bの問題設定と概要の説明
第2回平等について:平等の制度論
第3回権利(1)権利とは何か
第4回権利(2)権利と義務
第5回権利(3)人権について
第6回権利(4)国際人権
第7回正義論の最前線(1)グローバルな正義
第8回正義論の最前線(2)ナショナリズムとステイティズム
第9回正義論の最前線(3)世代間正義
第10回正義論の最前線(4)生命と環境
第11回市民社会論(1)悪法とは何か
第12回市民社会論(2)自然法論と法実証主義
第13回市民社会論(3)国際社会の諸問題について
第14回市民社会論(4)人の可能性と規範について
第15回全体のまとめ:人と社会全体が直面する問題を再考する。